「つくば母子殺人事件」という事件の名前を聞いたことはありますか？
この記事では悲惨な事件として知られる茨城県つくば市真瀬で起きた「つくば母子殺人事件」の真相について詳しく解説します。
犯人である野本岩男の残された謎や出口はあるのか、さらには医師免許剥奪の可能性についても探ります。また、事件後の野本岩男の現在の様子についても迫ります。この事件は、自己中心的なエリート医師の行動から生まれた悲劇です。
つくば母子殺人事件の概要
「つくば母子殺人事件」とは、1994年に茨城県つくば市真瀬で発生した非常に悪質な事件であり、優れた医師である野本岩男が妻や幼い娘、息子を殺害し、遺体を運河に遺棄した事件です。
この記事では、つくば母子殺人事件における犯人の経歴や事件の動機、裁判の判決、そして未解決の謎について詳しく説明します。
「つくば母子殺人事件」とは
茨城県に位置するつくばは、先端技術が集まるハイテク都市として現在も研究都市として発展を続けています。
学問に秀でた街である中で、若い未来を持つ子どもと若い母親が命を落とし、運河で変わり果てて発見されたことが明らかになりました。
事件の始まり
この事件の発端は、プラスチック袋で包まれた女性の遺体が発見されたことから始まりました。次に、2人の幼い子供の遺体も発見され、親子であることが判明しました。夫は捜索願を出していましたが、実際にはそれを手にかけた人物だったのです。
捜索願が出される
妻と子供たちはよく実家に帰っていたため、何日か連絡が途絶えてもあまり心配されなかったため、夫が3人の捜索願を出しました。服や指紋の確認で身元が確認されるまで時間がかかりました。
1994年、運河で女性の遺体が見つかる
縄で紐でぐるぐる巻きにされた怪しい袋と、それに付けられた鉄の柄が見つかります。凶悪で発見されないように操作されていましたが、死後5日が経ち、腐り、浮かんで流されたため、遺体が引き上げられました。腐敗が進行していたため、死因の特定に時間がかかりましたが、絞殺による窒息死であることが判明しました。
その後、女の子と男の子の遺体も発見される
その後、女の子の冷たい遺体が発見され、さらに1週間後には男の子の冷たい遺体が横浜港近くで発見されました。身元が判明したのは、つくば市に住む31歳の母親と、2歳の女の子、1歳の男の子であることがわかりました。3人の遺体が見つかったことで、世間は恐怖に包まれました。
父親は哀れな父親を演じた
彼は一度に家族を失い、悲しみの底にいる父親を演じます。しかし、最初から調査を担当する警察は疑念を抱いていました。なぜなら、彼らの家庭の状況が悪化していた上に、足の裏がきれいであり、普段着であったことから、自宅で襲われた可能性が高いと考えたからです。
犯人は3人の被害者の夫であり父である野本岩男
彼は29歳で一般病院で働く医師でもあり、彼のエリート的な父親が貴重な命を3人も奪ったという事実に世間は騒然となりました。逮捕の決定的な要因は手にある小さな傷でした。話を聞くにつれて、ますます疑わしく思われます。
夫婦関係の悪化
夫婦間の口論はしばらく続いていました。疑わしい人物である夫は、手が犬に噛まれたと報告していましたが、警察はそれを信じませんでした。それは夫婦の喧嘩の絡み合いによる騒ぎでした。
傷は引っかき傷だった
犬に噛まれたときとは異なる傷であり、絞殺死時にロープを強く握るなどした際にできる引っかき傷に非常に似ているという事実が、捜査を始めるきっかけとなりました。
「手の怪我」と「Nシステム」が事件解決の決定的な要因
車のナンバーから人物を一致させる革命的なシステムがNシステムと呼ばれています。今回、このシステムが重要な役割を果たします。夫のアリバイとは異なる場所に車の映像が保存されていたことから、虚偽の供述をしたことが明らかになりました。
捜査員の一言が自白の決定打となる
妻は自身の日記に夫との冷たい関係を詳しく記し、手の怪我やアリバイなどの実際の状況を並べ替えた結果、「妻早く成仏いださいますよう」という一言が報われ、彼女は犯行を自供しました。3人の冷たい遺体が発見されてから20日後に逮捕されました。
この記事では、つくば母子殺人事件の最悪の戦後殺人についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
「つくば母子殺人事件」の犯人野本岩男の生い立ち
犯人である野本岩男の育ちはどのようなものだったのでしょうか？優れた仕事に就いていた彼がなぜ残虐な行為を行うようになったのでしょうか？彼の育ちを見てみましょう。
茨城県の農家に生まれる
彼は二男として生まれます。幼いころから頭が良く、勉強が得意でした。中学のテスト結果も常にクラスのトップだったそうです。一見すると何の問題もなさそうです。
学校の成績は大学まですべて優秀
筑波大学医学部に進学した際も、成績ははるかに最優秀でした。最後まで1度も留年せず黙々と勉学に励み、同じ大学附属病院で研修医として働くことになりました。彼の夢である医者になることができ、社会的地位と高収入を手に入れました。
事件当時の年収は約1300万円ほどだったそうです。
勤務先の病院でも評判が良く、優秀でした
患者に近い医療を目指し、困っている外国人治療にも近づき、入院費用に苦しむ患者のために分けるように動いていました。まさに医者の鏡のような評判でした。
なぜ野本岩男は妻子を殺害する運命に至ったのか
彼が優秀な成績を収め、順風満帆な人生を送っていたはずなのに、なぜ妻や子供を殺害するに至ったのでしょうか？
野本の姪が宮崎事件の被害者だった
平成時代に起きた残虐な事件である宮崎事件をご存じでしょうか？
実は野本の姪がこの騒動に巻き込まれたとされています。真偽は不明ですが、悲惨な子どもの殺人事件に2件も関わるという事実は気味の悪さを感じざるをえません。
妻、野本映子はつくば母子殺人事件の共犯者だった？
野本映子は事件の共犯者として疑われているが、彼女自身は無実を主張している。彼女の日記が事件の謎を解く鍵となる可能性もある。
野本映子の日記から明らかになる真実
野本映子の日記には彼女の心の思いや、事件の数々が詳細に記されている。彼女の悲しみや空虚な日々が伝わってくる。
日記に書かれた野本岩男の本性
野本岩男という男の本性は、彼のメモから推察することができます。外見は良く、患者に愛され、愛人と華やかな遊びを楽しんでいたこの男の自己中心的な姿をもう一度振り返ってみましょう。
野本岩男は女性との関係において非常にルーズ
彼らは自分に興味を持ったターゲットを見つけると、どんな犠牲を払ってでも手に入れようとします。彼らは多くの愛人たちに、妻と別れたので結婚したいと言ってアプローチしていたと言われています。
一人の妻すら大切にできない、非常に乱暴な男は多くの愛人に対して非常に愛情深かったのです。
愛のない結婚生活
結婚当初から愛情に乏しい生活であり、家庭的な雰囲気を感じたかった野本は、外部で居場所を見つけようと試みました。異常な性欲と他人の気持ちを考えない傲慢な態度は、遠くへと押しやります。
お金の感覚は一般的な人々とは異なっていました
収入は高かったが、支出と収入は釣り合っておらず、家計は常に火の中でした。しかし、彼らはライフスタイルを変えようともしないし、何度も派手なゲームを繰り返し楽しむばかりです。
妻は日夜働きながらも、それを変えようとはしなかった。彼は朝まで外出し、常に外でお金を使っていました。
野本岩男の現在
野本岩男は現在も服役中であり、刑期を終えた後には医師免許が剥奪される予定である。彼が収監されている病院での出来事など、彼の現在についての情報も含まれている。
罪を犯した後の野本岩男の行動
3人の貴重な命が封じられたその日でさえ、この男は何事もなかったかのように過ごしていました。
彼が平穏に時間を過ごすことができた彼の異常なメンタリティと行動は何だったのでしょうか。順番に紹介します。
いつも病院で通り仕事をこなす
遅刻もせず、いつも通り仕事に取り組み、患者に親切に接し、通常の業務を行いました。その後、夜の街に出かけ、歌舞伎町でストリップショーを観覧し、その後風俗店に行き、性欲を満たしました。
愛人との旅行
遺体を見つかることのないようにバッグに重りをつけ、海に投げ捨てた後、愛人の一人で看護師でもある女性と北海道への旅行の予約をし、自由を満喫しているような時間を過ごしました。
つくば母子殺人事件に残る謎
今回の事件においては、説明がつかない点が2つあります。そこから事件の裏に共犯者がいる可能性があるという推測が多いほどです。
具体的にはどのような内容だったのでしょうか。闇に包まれた謎に一歩近づいていきます。
遺体を包んだバッグの結び目は「俵結び」だった
運河で浮かび上がった時、3体の遺体は袋に詰められ、口元はしっかりと縛られていました。この結び方は特殊で、米を俵の形に詰める際に、わらが動かないようにするために結ぶ方法でした。
「俵結び」は一般的には知られていない
プラスチック袋に詰めることが一般化してからは、経験豊富な農業者しか結ぶことができないと言われています。逮捕後に容疑者に結び方を再現させたところ、全てのバッグは通常の縦結びで、俵に結ぶことはできませんでした。
不自然な長男の死亡時刻
司法解剖の際に少年の胃からチョコレートが発見されました。これは速く消化され、約1時間で胃から消えてしまいます。容疑者が自白した時間と少年を見ていた友人の記憶する時間に違いがあります。
しかし、彼が死ぬ前に食事をしていたのか、容疑者の時間が異なっていたのかは謎のままです。
つくば母子殺人事件に共犯者はいたのか？
明確な証拠は見つかっていませんが、上述した2つの曖昧な点から共犯者の可能性もあると言われていますが、真実は闇に包まれたままです。
つくば母子殺人事件に共犯者はいたのか検証する
警察が動いたため、事態は収束したようですが、説明がつかない点が残り、まだ光の中で潜んでいる影の犯人がいたとしたら、世間は再び震撼することでしょうか？
「俵結び」に残された謎
なぜ、古くから伝わる結び方ができなかった容疑者は、実際の犯行では1つだけ結ぶことができたのでしょうか。全てを繋げるためにこの古風な結び方を使って調査が難しくなると彼らは考えたのではないでしょうか。
知られざる共犯者？
この結び方は農業者に限られており、50歳以上の熟練した農業者だけが習得している方法です。容疑者は農家の出身であり、彼の身近に実際に共犯者がいたと思われます。
野本は自らが犯したとだけ告白しており、真実は謎に包まれたままです。
つくば母子殺人事件の裁判結果
第三者から見たら、何の問題もない幸せな家族の姿であり、見えなかった闇の影が注目を浴びました。自分勝手な理由で3人もの命を奪った残酷な騒乱の判断の経緯を説明します。
判決を振り返る
つくば母子殺人事件は、医師の野本岩男が妻の野本映子とともに起こした凄惨な事件である。3人もの命を奪ったこの事件は、資格を持つ医師の立場にありながら、計画性のない衝動的な犯行であり、非常に残忍な犯罪であった。この事件に関しては、事件当時には死刑判決が求められていたが、結果的には異例の終身刑が宣告された。
犯人の野本岩男と妻の野本映子
事件の主犯である野本岩男は、犯行の計画性がなかったことや、自己の深い後悔を認めていたことから、裁判所は終身刑を宣告した。野本岩男は、多くの人々に愛されたとの訴えがなく、悪口を言った人物もいなかったことなども判決を減刑させる理由だったと考えられる。
裁判のその後
野本岩男は、刑務所での生活を送っている。30年後に釈放される可能性があるものの、生涯刑は非常に厳しい刑罰であり、現在のところ出所することはないだろう。また、医師免許も剥奪され、医師としての活動は永久に不可能となる。このような重い刑罰を受けたことで、野本岩男は自らの罪について深く反省していることが伺える。
医師としての野本岩男の現在
野本岩男は、現在も刑務所で懺悔の日々を送っている。医療の世界は日々進歩しており、最新の医療についていくための勉強会やセミナーが定期的に行われている。しかし、野本岩男は30年以上も医療現場から離れており、現代の医療技術に対する知識はほとんど持っていないと考えられる。そのため、医師としての復帰は絶望的である。
医師免許剥奪の可能性
医師は人の命を扱う重い責任がある職業であり、優れた能力を持ち合わせた者のみが国家試験に合格して医師免許を取得できる。野本岩男が逮捕された場合、医師免許が剥奪される可能性がある。医師免許は取得したら生涯有効であり、一定期間ごとの更新は必要とされていない。ただし、近年では医学の進歩に伴い、情報の共有が求められており、定期的な勉強活動が重要視されている。
つくば母子殺人事件をわかりやすくまとめ
つくば母子殺人事件は、高い知識と技術を持つ医師である野本岩男によって茨城県つくば市真瀬で引き起こされた事件です。残忍な犯行により、野本岩男は一家を滅ぼし、妻の野本映子と幼い子供を殺害しました。
野本岩男：犯人とその動機
なぜ同じ家族を守るべき存在であった野本岩男が、愛する人々を殺すという行為に及んだのでしょうか。この事件は、野本岩男のエリートとしての自己中心的な考え方が原因でした。
医師が起こした殺人
医師として、野本岩男は多くの人々から信頼と尊敬を集めていました。しかし、命の重さを考え、共に家族として一生を過ごすはずの人を一緒に助ける場面で冷静に考えると、彼が一度愛した人を衝動的に殺めることがどれほど重い犯罪であるかを理解することができます。
裁判と謎の共犯者
野本岩男はこの事件で逮捕され、裁判にかけられました。彼は終身刑を受けることとなりましたが、事件の真相には謎が残されています。共犯者がいたのではないかという疑念がありますが、まだ解明されていません。
その後と現在
一方、医師の資格を持つ野本岩男には、医師法で規定された失態による免許剥奪の可能性があります。しかし、多くの減刑署名が集められたため、彼の周囲の人々からの支持が非常に強く、まだ免許を剥奪されていないと言われています。
事件の影響と事件後のまとめ
つくば母子殺人事件は、野本岩男の自己中心的な行動によって引き起こされた悲劇です。人々が互いに愛し合い、一緒に家族として過ごすことがどれほど大切かを考えさせられる事件であり、その影響は未だに残り続けています。
つくば母子殺人事件の自宅の場所と現在
つくば母子殺人事件のでいわくつきとなった茨城県つくば市真瀬の自宅の場所は既にネット上で住所まで特定されています。
地元では派手な生活で有名でしたので特定には時間がかからなかったようです。
現在、茨城県つくば市真瀬の自宅の場所という情報もありますが、野本岩男が起こした罪であり、その土地には罪はなく、不要なトラブルを避けて欲しいという思いから本記事では公表することはしない方針とします。