【検索してはいけない】「香田証生」テロリスト事件の真相と最後の言葉

「検索してはいけない言葉」と呼ばれる香田証生拉致斬首事件という衝撃の出来事をご存じですか？

香田証生さんがイラクで拉致されて残忍な首切り動画が公開された事件の真相や、その後の展開に関する書籍「香田証生はなぜ殺されたのか」について解説します。

さらに、KLACK事件とは何か、コーダホテルやイラクの現在の状況にも触れながら、この事件を教訓としてどのように取り上げるべきか考察します。

この記事の内容

香田証生拉致斬首事件とは
香田証生さんのプロフィール
香田証生さんは何故イラクに入国した？
アルカイダ組織が拉致の声明を公開
香田証生が映る動画メッセージ
香田証生家族と兄が記者会見
首切り動画の公開
犯罪者の供述とアルザルカウィの死亡
検索してはいけない首切り動画の内容
香田証生の首切り動画は削除された？どこで見れる？
香田証生の家族と兄
香田証生がイラクに入った理由
香田証生は日本政府に見捨てられたのか？
香田証生拉致斬首事件に対する一般の声
現在のイラク旅行の危険度
香田証生とKLACK事件
ヨルダンのアンマンにあるコーダホテル
書籍「香田証生はなぜ殺されたのか」
香田証生拉致斬首事件を教訓として活かす
香田証生のその後と現在

香田証生拉致斬首事件とは

アルカイダというテロリスト組織による香田証生の拉致殺人事件は、斬首された遺体の発見と首切りの映像がインターネット上で公開されるという恐ろしい結末を迎えました。

香田証生の足跡を辿ることで、なぜこの事件は防げなかったのか、彼のイラクへの旅の目的、政府の対応、そして香田証生の人格像について検証します。

香田証生さんのプロフィール

イラク戦争が終結した時期の日本の首相である小泉純一郎は、自衛隊を派遣してイラクに復興支援を行いました。

その一方で、一人の日本人がイラクに入国し、アルカイダ組織によって人質に取られ殺害されました。

その男性こそが香田証生さんです。

香田証生さんの生い立ち

福岡県直方市出身で当時24歳。高校2年の時に中退し、通信制高校に転校して卒業しました。その後、職業訓練を受け、ペンキ職人として働いていました。

香田家は熱心なキリスト教徒でした。仕事をしながら英語の勉強もしていましたが、「やりたいことがある」と言い、仕事を辞めてニュージーランドへのワーキングホリデーで向かいました。ワーキングホリデーは2004年9月に終了します。

イラクで拉致・斬首される

香田証生さんがアルカイダ組織の人質になったこと、日本の自衛隊が撤退しなければ人質は斬首されるとのインターネット上での声明が発表されます。そして彼は実際に斬首されてしまいます。その後、彼に何が起こったのでしょうか？

香田証生さんは何故イラクに入国した？

なぜ彼らは遠く危険な場所まで行かなければならなかったのでしょうか？なぜ戦争が行われているイラクに行ったのでしょうか？ニュージーランドでのワーキングホリデーの終了後からイラクへ行くまでの経緯を辿ります。

ワーキングホリデー終了後にイスラエルへ

安全なワーキングホリデーが終了しても、彼らは日本に戻らずにそのままイスラエルに入国します。そこで、イラク戦争で負傷した子供たちの写真を見て、体験しなければ平和について語ることはできないと感じたそうです。

ヨルダンからイラクへ入国

イスラエルから隣国のヨルダンに移動しました。そして、アンマンのクリフホテルに滞在し、そこで映画監督の篠ミシロさんと出会い、イラクへ行くことは危険だと助言されましたが、ホテルの従業員であるサメールさんにイラク行きのバスチケットを予約してもらい、イラクに入国しました。

アルカイダ組織が拉致の声明を公開

フランス人旅行者とサメールさんのおかげでイラクに入ることができた香田証生さんは、アルカイダ組織によって拉致され、人質にされます。アルカイダ組織は仮面をつけ、インターネット上に拉致声明を発表します。さらに、香田証生さん自身もカメラの前に立たされ、言葉を発します。

アルカイダ組織の声明

仮面をつけた組織のメンバーが声明を朗読します。まず、彼が組織の人質になったことを知らせます。

組織のメンバーは彼を「日本軍を追いかける部隊」と呼んでいます。彼らは彼のパスポートを見て、イスラエルからヨルダンに越境したことから、彼をスパイと誤解している可能性もあると言われています。

そして、日本の自衛隊が48時間以内にイラクから撤退しなければ、これまでに斬首されたアメリカ人やイギリス人の名前を挙げ、この人質も同じ運命になると述べています。

香田証生が映る動画メッセージ

仮面のメンバーたちの前で両膝を立てさせられ、当時の日本の小泉純一郎首相に対して言葉を発します。

彼らアルカイダ組織は小泉首相になぜ自衛隊を派遣したのかを問いかけます。

そして、自衛隊の撤退を求めており、それが実現しなければ首を斬ると述べます。

そして最後に「ごめんなさい」と謝罪します。その後、彼の思いを言葉にして、日本に帰りたいという願いを表現します。

日本政府への交渉

2004年10月27日の午前2時に犯罪集団が人質を取り、自衛隊の撤退に関する声明を発表しました。

その4時間後の午前6時頃、その映像がカタールの衛星テレビアルジャジーラで放送され、人質事件について知った日本では、首相官邸に連絡担当室が設置されました。

48時間以内に自衛隊の撤退を

午前2時に組織から発表された声明では、自衛隊が48時間以内にイラクから撤退しなければ、人質が斬首されるとされていました。

彼の命の時間制限は10月27日の午前2時から48時間後の10月29日の午前2時までとなっていました。

小泉純一郎前首相は自衛隊の撤退を拒否

しかし、時間を待たずして組織が声明を出してからわずか5時間後の午前7時頃、小泉純一郎前首相は当時の官房長官に対し、自衛隊は撤退しないと指示しました。この指示は早すぎたかもしれないとも言われています。

小泉純一郎前首相は裏でイラク政府や日本の活動を理解してくれる国々に救出を頼んだりと最大限の努力をしました。

香田証生家族と兄が記者会見

事件の約48時間後の午前2時、犯罪グループからの特定の行動はありませんでした。

その8時間後の午前10時、香田証生の母親と兄がテレビで記者会見を行い、息子の安全な帰還を訴えました。これにより、事件は一気にメディアの注目を浴びることとなりました。

首切り動画の公開

記者会見の後、北部イラクで2つの遺体が発見されましたが、どちらも香田証生ではありませんでした。

しかし、31日の未明にバグダッドで遺体が発見され、指紋が照会され、香田証生であることが確認されました。

その2日後、アルカイダ系のグループが彼の首を切り落とした映像をインターネット上で公開しました。

犯罪者の供述とアルザルカウィの死亡

他の事件で逮捕されたテロリストが彼の殺害を自白しました。このテロリストの供述により、これらの事件には計6人のテロリストが関与していたことが明らかになりました。このテロリスト達はアルカイダの指導者アルザルカウィの指揮下にあるグループのメンバーでした。アルザルカウィは後にアメリカの戦闘機によって爆撃され、死亡しました。

検索してはいけない首切り動画の内容

この衝撃的な首切り動画は世界中に公開され、現在でも見ることができます。

しかしこれは絶対に検索してはいけない言葉です。

首切りはまだサウジアラビアなどで合法的な制度として行われていますが、イスラム法に基づいた公開処刑です。

以下ではその内容をテキストで紹介しますが、読む際は注意が必要です。

テロリストの声明の朗読

動画は短いもので、約3分間です。最初にBGMが流れ、黒と白のアラビア文字が背景に表示されます。次にアラビア風の音楽が流れ、アラビア半島を示す地球とアルカイダのロゴが表示されます。

アルカイダの黒い旗が背後の壁に掛けられ、アメリカの国旗が床に敷かれ、彼はそれに座らされます。

香田証生の斬首

その後、潜入テロリストが、まるで木を切るような一気に首を切ります。

この場面は、イスラムの祭りで羊の首を切り落とすのに似ています。大量の血が噴出し、不快な音が聞こえます。

香田証生の首が掲げられる

テロリストは香田証生の首をアルカイダの黒い旗の前に掲げます。

首は血まみれの体に戻され、生首の顔が上げられ、アルカイダの旗に映し出され、動画は終了します。

首切り動画は拡散された

カタールの衛星テレビ、アルジャジーラがインターネット上で配信された動画を放送します。

多くの人々がその放送動画をインターネットにアップロードし、今では誰でも視聴することができます。

香田証生の首切り動画は削除された？どこで見れる？

日本の法務省の人権保護局が動画をアップロードしたサイトに削除要請を行ったため、ほとんどの動画は削除されました。ただし、ダウンロードして視聴できるビデオファイルとして市場に出回っているものもあります。

海外サイトでは普通に視聴できる

海外のサイトでは動画を視聴することができるため、多くの人々がそれを見た際に衝撃を受け、インターネット上でさまざまな感想を表明しました。また、その動画を模倣する日本の中学生の動画もアップロードされました。

首切り動画は音声だけの視聴がおすすめ

生々しい映像が苦手な人々やビデオを見ることができない人々のために、音声のみの録音もアップロードされています。動画を視聴することに恐怖を感じる人々も、首切り動画で使用された音声だけを聞くことで恐怖を想像することができるようです。

香田証生の家族と兄

彼にはクリスチャンの信仰を持つ父、母、兄がいて、遺体が発見される前の記者会見では母と兄が対応しましたが、遺体が発見された後は母が人と話す状態ではなかったため、兄と叔母が対応しました。

彼の家族はクリスチャンの信仰を持っており、葬儀はキリスト教のスタイルで行われました。牧師が自宅を訪れ、新約聖書の言葉を伝えました。

彼はボランティア活動にも関心があり、クリスチャン団体主催のホームレス支援のためのスープキッチンに高校時代の友人を誘ったり、祖母の世話をした経験があったため、困っている人を放っておけない人でした。

香田証生がイラクに入った理由

なぜ彼は治安の悪く危険なイラクに入ったのでしょうか？もう亡くなってしまったので、彼には聞くことができませんが、ニュージーランドからイラクに入る前に彼と会った人々は、なぜ彼がイラクに行ったのかを推測しました。

香田証生は戦争を体験したかった

彼は、学生時代からボランティアや介護の現場などで人助けをしたいと思っており、戦争を見ずには平和を考えることができなかったと人々に話していました。

香田証生は無計画だったのか？

しかし、イラクに入ることが簡単すぎて、アルカーイダ組織によって拉致され、殺される運命に繋がってしまったのは、計画性のない行動だったようです。

イスラエルの旅行者の話を聞いてイラクに興味を持つ

イスラエルを旅行し、テルアビブのホテルでフランス人旅行者に出会いました。テレビでは毎日イラクの内部情勢が報道されていて危険だと知っていましたが、そのフランス人旅行者からイラクに行ったことがあり、何も危険はなく自由にイラクに入れると言われました。その話を聞いて彼はイラクに興味を持つようになりました。

その後、フランス人旅行者はイスラエルからヨルダンに移動し、アンマンのホテルで勧められるホテルやヨルダンからイラクへの交通手段、イラクへの入国方法、バグダッドのホテルなどについて詳しく語ってくれました。

ただし、フランス人がイラクに行ったのは約10ヶ月前のことであり、この事件後になってその時よりも治安がずっと悪いことが判明しました。また、フランス人旅行者はイラクからイスラエルに向かっていたのに対し、香田証生は逆方向に移動していたため、リスクレベルが高まりました。

危険だと言う映画監督篠宮宏志の忠告を聞かずにイラクに入国

アンマンのクリフホテルに滞在していたことが分かっている香田証生は、フランス人旅行者から教えられたことの他にも、映画監督の篠宮宏志にも会っていました。最後に会ったのはクリフホテル近くのバス停です。

篠宮宏志は彼に危険だから行かないほうがいいと言ったが、彼は旅人だから危険はないと言い、イラクに向かいました。

イラクで宿が見つからない場合はホームレスになるつもり

香田証生は篠宮宏志に対して、宿がない場合は野宿するつもりだと話しました。おそらくホテルに泊まるお金がなかったのでしょうが、治安の悪いイラクで野宿することは、さらにリスクを高めることになりました。

5日後にヨルダンに戻る予定だった

ヨルダンのクリフホテルに到着した香田証生は、出会った時からイラクに行きたいと話していました。それからイラクへのバスを手配してもらうようにホテルの従業員であるサメル氏に頼みました。彼らは5日後にヨルダンに戻ると言っていたので、サメル氏に旅のお土産を残していきました。

その中にはイラク戦争で傷ついた子供たちの写真が約10枚入っているものもありました。サメル氏は何度も彼のイラクへの旅行を止めようとしましたが、彼の意志は固く、イラクに向かいました。

サメル氏が出発してから、バグダッドのホテルで働く友人と連絡を取ったところ、武装集団がホテルに滞在している外国人を誘拐する事件が多発していることが伝えられました。そのため、日本人が来ても泊まらせることができなかったのです。

香田証生は日本政府に見捨てられたのか？

自衛隊が撤退しなければ、アルカーイダ組織がインターネット上で彼を斬首したと声明を読み上げたことによって、彼らは彼を見捨てたと言えるのでしょうか？

小泉元首相の発言

拉致声明が公開されてから5時間後、当時の小泉元首相が内閣官房長官に指示し、自衛隊は撤退しないと断言する記者会見で述べた。将来の被害者の数を減らすためや、アメリカとの関係を考慮したのだろうと予想されていたが、小泉元首相の発言のタイミングが組織を怒らせるには早すぎたのではないか、彼を見捨てたのではないかという一般からも厳しい批判の声が多数あった。

外交ルートを使って水中交渉を試みる

香田証生が死亡した後、小泉元首相が人質解放に向けて全力を尽くしたと述べたように、外交ルートを使って水中交渉が行われましたが、アルカーイダ組織へつながる手がかりは見つからず、交渉そのものが困難だった。

48時間という短い時間制限

小泉元首相は全力を尽くしましたが、約束された時間内に解決することはできませんでした。最初から犯罪組織とつながるルートが見つからないまま、48時間という時間制限はあまりにも短すぎました。

香田証生拉致斬首事件に対する一般の声

この事件は世界中で大きな波紋を投げかけ、様々な意見が寄せられました。他の事件に巻き込まれた被害者とは異なる存在であることが理由ではないかと思います。

識る現場から戦争を見に行ってしまうという、命がけの旅人の中にいた、危険を孕んだイラクまで行ってしまったという若者が被害者であることが、世界中で共感を呼び、全世代の人々があらゆる意見を発したのではないかと思います。

香田証生は自業自得

世界中の多くの人々が、危険なイラクに安易に、無理やり行ってしまった彼ら自身が自業自得だったと言っています。それは、台風時に河川を見に行く人々のように、危険だからと行かないよう呼びかけられていたにもかかわらず、自己判断で行くことはよくないのではないか、という理由です。

しかし、最後まで話をする広さんは彼を勇敢で尊敬できる人物だと述べています。彼は戦争の真実を見ようとしていたし、その行動を称えるべきだと思います。その他にも、彼の行動を残念に思う人々もいました。平和を願うなら、戦争の危険な場所に行かなくてもできることがあったはずだ、という意見です。

政府は香田証生を救出すべきだった

これについては様々な意見がありますが、アメリカと日本の関係から、自衛隊を撤退させて彼を救出すべきだったとする意見がありましたが、テロに屈してはならないとする意見もありました。

自衛隊を撤退しなかったために彼らが殺されたと繋げると、批判は止まりません。しかし、テロに屈せず、香田証生さんを救出するために陰で交渉に力を入れるべきだった、という意見もあります。

香田証生の死に方はあまりにも恐ろしい

この事件が大きな話題を持っている別の理由もあります。それは、衝撃的な首切り動画です。戦争を見に行くだけで首を切り落とされた香田証生さんが、どれほど恐ろしい死に方をしたのか、多くの人々が衝撃を受けたことです。その光景に喜んでいる人々もいるようですが、それについて批判する意見もありました。

現在のイラク旅行の危険度

日本は2004年に自衛隊を撤退しましたが、その後2009年2月に再び派遣を行っています。翌年の2010年にはアメリカも任務を終了し、その翌年には撤退しました。それ以降、イラクの治安は悪化し始めました。

2017年12月ISILからの解放宣言

ISIL（イラクとレバントのイスラム国）は、2013年4月にISIとシリアの過激派組織が合併し、国家建設を目的としてイラクの北部モスル市や西部の多くの都市を占拠していました。

翌年、アメリカのオバマ大統領はISILによる攻撃を受けていたイラクを支援するために空爆を開始することを決定しました。その後、義勇軍の支援を受けて、イラク軍がISILに対する掃討作戦を行った。

追い詰められたISILは占拠していたモスル市などを制圧される。そして2017年12月、イラクはISILからの完全解放と勝利を宣言しました。

テロリストはまだ活動中

しかし、今でもISILの細胞グループが活動していると考えられており、バグダッド市などで起きた自爆テロはおそらくISILの犯行とされています。これはISILに関連するメディアが、テロ事件がISILによるものであると主張し、テロを企てたと見られるISILの細胞グループを逮捕し、警察が殺人現場からISILの旗を押収したためです。

レベル4の危険は今も継続中

現在、イラクは依然としてレベル4の危険度が続いています。危険度4とは、避難勧告が出されていることを意味します。ここにいる人々に対しては避難し、旅行を中止するよう指示されます。この事件が起きた2004年当時と比べて、様々な国々から支援があり、危険度は低下しているようですが、依然として誘拐や殺人が変わらず起こる危険な場所です。

香田証生とKLACK事件

香田証生の拉致斬首事件から2か月後の2004年12月26日に、東京湾NKホールで目撃されたのがKLACK事件です。13組のアーティストと約5,000人の観客が参加したイベントで起きた事件です。この事件について詳しく見ていきましょう。

V系バンド「KLACK」

彼らは2003年から活動しているヴィジュアル系バンドで、過激な歌詞とパフォーマンスを披露してきました。2004年4月のライブでは、1曲終わった後に警察によって停止されました。その後、彼らは初のシングルのジャケットを北朝鮮で撮影しようとしたが失敗しました。11月には初めてのDVDに収録された北朝鮮旅行の映像が話題となり、クレームが殺到しました。

KLACKのライブで首切り動画が公開される

そしてKLACK事件が発生します。KLACKが2回目の登場を果たす直前、グロテスクな映像が再生されることが発表されました。その後、香田証生さんが拘束されている映像がスクリーンに映し出され、演奏が始まると、スクリーンで首切り動画が再生され、5,000人の観客がそれを見ました。

主催者はこれについて情報を知らされていませんでしたが、後日、謝罪声明を発表します。ただし、KLACKからのコメントはありませんでした。

ヨルダンのアンマンにあるコーダホテル

香田証生さんがアンマンのクリフホテルで働いていたサーメルさんは、香田証生さんをイラクへ向かわせるためにバスを手配した人物です。サーメルさんは、香田証生の拉致斬首事件が自分のせいだと心を痛め、2007年8月にコーダホテルという名前でホテルを建てました。

サーメルさんとは何者か

サーメルさんは、19歳の時にヨルダンのアンマンのクリフホテルで働き始めました。オーナーはサーメルさんをヨルダン人として扱って奴隷のように働かせていました。23歳の時に寂しさを感じていたサーメルさんに、日本人観光客が丁寧で暖かい言葉を投げかけたことで、サーメルさんは日本人に恋をしました。ホテルに戻ってきた日本人が「ネスカフェはありますか？」と尋ねると、それにこたえるために親切にコーヒーを淹れてくれたのが、サーメルさんだったのです。

香田証生さんと平松大志さん

香田証生さんは1日間、クリフホテルに滞在しましたが、危険だとしてイラクに行かないようお願いしていた平松大志さんは、最後までお願いされたバスチケットの手配を行わなかったため、バスチケットを手に入れることができず、香田証生さんはイラクへ行き、殺害されることとなりました。

書籍「香田証生はなぜ殺されたのか」

貧しい旅行作家である下川裕治さんによって書かれた本は、多くの人に読まれてきました。特に旅行が好きな人たちは読んで、インターネットで意見を述べています。この本の内容は、下川さんが香田証生さんの旅の様子を追い、香田証生さんのような旅行者たちの実際の状況や心情を描いたものでした。この本を書くことで、下川さんは無計画な旅に魅了される旅行者たちの謎を探求したかったようです。

香田証生拉致斬首事件を教訓として活かす

当時の彼の考えによって計画もないまま危険だから行くべきではない場所に拉致され、殺害されるまで重要人物になってしまった香田証生さんは、日本政府が動かなければ彼を殺すと語られるようになったのでしょうか。

私は、映像を通じて小泉元首相に対して述べた「ごめんなさい」という言葉が全てを物語っていると感じます。人々が斬首の動画を目にし、自分の思考や行動によって人々をより真剣に考えさせる私利私欲の行動から、より確実に安全に遂行されなければならないと考えた教訓を利用して行動する必要があると感じた事件だったのではないでしょうか。