【藤沢母娘殺人事件】藤間静波の母親との関係と最後の言葉で語った事件の真相を追った。

藤沢母娘殺人事件の裁判で示された藤間静波の生い立ちや人格に関する特異な性格の分析と、事件後の死刑判決や現在の状況を紹介。

加えて、ポリグラフの使用やストーカーの特徴についても触れられている。藤間静波の人生は孤独と悲劇に満ちていた。

この記事では藤間静波の母親との関係と最後の言葉で語った事件の真相についても触れていきます。

藤沢母娘ら5人殺害事件とは

藤沢母娘ら5人殺害事件は、1982年に神奈川県藤沢市で発生した殺人事件です。被害者である藤沢の母娘(畑真輝子さん家族)を含む5人を殺害した犯人となったのは、藤間静波（当時21歳）です。事件の概要や犯人・藤間静波の生い立ちや人格について詳しく紹介します。

藤沢母娘殺人事件の概要

「藤沢母娘殺人事件」と呼ばれるこの事件は、1982年に神奈川県藤沢市で発生した殺人事件です。藤間静波を中心とする犯人グループが、関係が途切れた関係者の畑まき子にストーカー行為を行い、彼女と彼女の母と妹を殺害した他、逃走先の少年も殺害しました。また、3人の女性が殺害される前年には、共犯者らから財布から金を盗まれたという理由で、共犯者たちも計画的に殺害しています。

エゴ中心の動機で母娘を次々に殺害

藤沢母娘殺人事件の発端となった藤間静波（当時21歳）は、被害者の一人である畑 真輝子さん（当時16歳）と知り合い、たまに一緒に出かけたりもしましたが、被害者の畑真輝子が自分には合わないと感じ、避けるようになりました。

事件の1ヶ月前には、畑真輝子の両親が警察などに訴えており、藤間静波に殺意が芽生えていたのです。

藤間静波は少年院で知り合った少年（当時19歳）を誘い、畑 真輝子とその母親、更には妹を殺害しました。その後、共犯者の少年が報復される可能性があるという自己中心的な考えから、兵庫県で共犯者の少年も殺害しています。

また、事件前年には、以前の犯罪の共犯者たちとは証拠を残さないように、金を返さなかったという理由で計画的に殺害しています。

裁判での夢の中にVサインを送る藤間静波の奇行

逮捕された後も、尋問や裁判においても、行動や言葉、行為など奇行が続きました。弁護士に心を開かず、無罪を主張するのみでした。裁判が進むにつれ、自分の主張を覆し、それに反省を込めるため、軽減の余地があるかもしれないという方向に変えていきました。裁判では、報道陣や観衆に対してVサインを送るなど、通常の状況では考えられない奇行を行っていました。

藤間静波の生い立ちと人格

恨みなどから3人の女性と2人の共犯者を殺害した犯人の生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。幼少期から母親の愛情に問題があり、家族に裏切られたこともあり、疑心暗鬼の感情が強くなったことがうかがえます。

「なんで差別するんだ！」妹だけが愛された

幼少期には母親から溺愛されていましたが、小学校4年生の時に妹が生まれると、母親の愛情は妹に向けられるようになりました。妹はピアノなどを買ってもらっていたため、この頃から「なんで差別するんだ」という言葉が口癖となっていたようです。

学生時代は自己愛が強く、強烈な個性を持っていました

小学校時代には自分より弱い立場にある人々（後輩や女子生徒など）をいじめていたと言われていますが、中学生になるとその暴力が母親に向けられるようになりました。中学校の卒業文集には「自分を忘れずに」という言葉が刻まれていますが、事件後に記憶を持っている人はほとんどいなかったため、あまり印象に残る生徒ではなかったことがうかがえます。

中学校を卒業した後は高校に進学せず、アルバイトをしていましたが、すぐに辞め、職を転々としました。周りには友人が多いという話はありませんし、孤立していたと言えるでしょう。一方で、アルコールやたばこなど、自分の身体に害を及ぼすようなことは何もしなかったという、強い自己愛の持ち主でもありました。

窃盗のため、家族に受け入れられなくなる

彼は1977年に会社の公共物品の破壊で逮捕され、1978年にはひったくりで再逮捕され、それ以来、少年院に入れられています。退院後の翌年、家族に盗品を持ち込まれたことで、家族の忍耐が限界に達し、再び少年院に入れられることになりました。

1981年に少年院を退院しますが、家族は彼を受け入れることを拒否します。その後、家族の中に入ることができましたが、暴力や生活態度の向上は見られなかったようです。特に何もしていない妹にまでいきなり手をあげたりしていたそうです。

疑心暗鬼の人格

共犯者であった少年に対して犯行がバレることを恐れられ、妹と比較されて家族から拒絶されたことから、彼は特に強い疑心暗鬼の感情を抱いていたと推測されます。疑心暗鬼の感情が強い人の特徴は以下の通りです。

• 素直な喜怒哀楽を感じられない
• 勝ち負けに執着する傾向がある
• 傷つきやすく、傷つくのを恐れて防衛の線を引く
• 何でも疑ってかかる
• 自分の周りのことにばかり考えが向かい、人の話を聞かない

藤沢母娘殺人事件の経緯

被害者であるまき子が藤間静波と出会うまでには、どのような経緯があったのでしょうか。まき子と藤間静波が出会うきっかけや、それ以降の出来事について項目ごとに分けて紹介します。

畑 真輝子さんとの出会いが始まり

畑 真輝子さんとの出会いは、藤間静波が偶然出会ったまき子に一目惚れしたことから始まります。時間を聞いたり、声をかけたりして、電話番号などをしつこく聞き出します。一度一緒に出かけたこともありましたが、あまり楽しめなかったのか、距離を置くようになり、家に来ると追い返されるようになりました。

父親は二人が会話しているのを一度目撃しましたが、まき子の話していたのが先輩のことだと勘違いしました。この時は本名ではなく、「山田」と名乗っていました。藤間静波は徐々に行動をエスカレートさせ、高校まき子が通うという口実で遠縁のいとこと称して何度も電話をかけ続けるようになります。

「デート代を返せ！」畑 真輝子さんの家に2度現れる

避けられるようになったまき子に対して、藤間静波はデートで使ったお金を返してほしいと電話をかけ始め、彼女の家に2月には直接訪れるようになりました。玄関先で話していたのですが、近隣に迷惑をかけるだろうということで中に入り、この時のみ本名ではなく、「山田」と名乗りました。

まき子は自分がお金を借りたわけではないと言いましたが、母親は値段を支払い、それ以上関わらないように話をしています。この時、お金を返してもらえれば一度関わらないことに合意しました。

拒否され、怨みが募る

一度関わらないことに合意したものの、その後まき子と再会し、告白したところ、まき子が拒否したため、平手打ちを食らわせました。藤間静波はまき子の家に電話をかけ続けましたが、次第にまき子は彼の容姿や振る舞いを軽蔑し始めました。そして、4月ごろからはまき子の家に夜中に無言電話がかかってくるようになりました。

3度目の訪問で110番通報される

藤間静波は徐々にまき子やまき子の家族に対して殺意を抱くようになり、包丁や小剣を購入し、5月8日にまき子の家を訪れました。彼らのしつこい態度に家族が我慢できず、110番通報され、藤間静波は逃走しました。

家族はまき子が追い回されたり無言電話がかかってくるなどのことを話し合いましたが、この頃はストーキングに関する言葉遣いもなく、ストーキングに関連した規制もなかったため、トラブルとしか見なされず、警察が介入することはありませんでした。なお、こちらに、三鷹で起きたストーキング殺人事件のまとめ記事があります。

【藤沢母娘殺人事件】男女のいざこざが殺人事件に発展

被害者の家族が110番通報したにも関わらず、2人の犯人が容易に家に押し入ることができたのは、なぜでしょうか。その後の逮捕に至るまでの経緯や、殺人の手口と状況、そしてその後の逮捕に至る経緯について紹介します。

藤沢母娘ら5人殺害事件の概要

藤沢母娘ら5人殺害事件は、1980年代に日本で発生した衝撃的な事件です。この事件では、被告人である藤間静波が藤沢母娘を殺害した後、さらに2人の共犯も殺害しています。

新聞店を装って侵入し、藤沢家に忍び込む

犯行の夜、藤間静波は新聞店の金を回収するフリをして藤沢家に忍び込みました。被害者の母子は夕食中でしたが、この日の昼間には母親が外出している間に新聞店がお金を回収するので、被害者は新聞の金回収だと信じて玄関を開けたのです。

藤間静波が母娘を次々に殺害

2人は家に侵入に成功し、逃げる被害者をばかにしながら切りつけました。最初に刺されたのは藤間静波の妹でした。次に切りつけられたのは彼女の母親であり、最後に藤沢母娘自身が刺されました。共犯の少年もキッチンナイフを持って家に侵入しましたが、少年はただ立っているだけで、被害者を刺すことはありませんでした。

藤間静波が殺人容疑で浮上し逮捕

藤沢の父は仕事から帰宅し、遺体を発見して通報しました。藤沢の妹は体中に20か所も刺されており、藤沢自身も7か所刺されていますが、心臓まで達した傷が致命傷でした。母親は怪我をしていながらも近所の人々に助けを求めようとしていましたが、加害者が後から来て小刀で背中を刺した後、命を落としてしまいました。

父親は犯人を予測して、自ら「山田」と名乗っていましたが、すぐに容疑者として浮上しました。3人の被害者全員がA型血液型でしたが、玄関にはO型血液の血が残っていたため、この血液が犯人のものであるとされています。犯行後、彼は九州へ逃亡しましたが、最終的に埼玉県で逮捕されました。

藤間静波は共犯者2人も殺害

3人の母子殺人事件の共犯者を殺害しただけでなく、藤間静波は犯した他の犯罪の共犯者も殺害しています。

彼らは共に少年院で出会った友人であり、犯罪への道に進む経緯や犯行後の行動や心情を紹介します。

藤沢母娘殺人事件の共犯Bを口封じで殺害

この事件の共犯者となった少年は当時19歳で、その名前は公表されていません。彼らは少年院の同室でパートナーだったようです。2人は歌舞伎町で再会し、藤間静波は少年に「犯罪で生きたい」と言われた際、故郷に連れて行って自分の仕事である行商を紹介しました。しかし、その後、藤沢母子の殺害の話題が浮上し、犯行を犯してしまったのです。

犯行が行われた後、彼らは別行動せずに共に行動し、福岡や熊本、そして大阪に向かいました。逃亡中、彼らは実家に電話して警察が訪ねてきたことを知りました。藤沢は自分自身を裏切って両手を出さずに立っているだけの少年に対して警察に話してしまうことを恐れ、口封じのために別の場所に移動してから少年を殺害しました。

事件直後、藤間静波は母親に「人をバラした」と告げた

両親と子供たちを殺した後、藤沢は少年と一緒に一度実家に戻りました。当時は怪我をしており、3人が母親に治療を受けながら殺害されたと報告されています。父親が帰宅した際には自首するよう勧められましたが、「警察に話せばみんな殺される」と脅迫し、治療を終えた後、少年と共にそのまま家を出ました。

藤沢は母娘の殺害の1か月前にも窃盗共犯者Aを殺害

藤沢が両親と子供たちを殺害する1か月前に、彼女は窃盗事件に関与していた共犯者を殺害しました。この共犯者Aは藤間静波の財布からお金を盗んで逃げてしまったとされ、怒った藤間静波は彼に返済を迫って鎌倉まで追いかけました。返済期限が迫ると、知人を使って共犯者Aを呼び出しましたが、Aは現れなかったため、彼らは彼を殺害することに決めました。

共犯者Aを殺害するため、Aを見つけた藤間静波はキッチンナイフと小刀を手に入れました。Aは覚醒剤を使用し借金があり、知り合いの中でヤクザの話をしていたため、裏切り行為と判断されました。その後、最後の締めくくりとして、彼らは共犯者Aを連れて横浜に行き、11か所を切りつけ殺害しました。

交通違反で逮捕されたが、Aの殺害容疑では逮捕されなかった

共犯者Aが殺害された事件では、彼らはすぐに容疑者リストに掲載され、別の道路交通法違反で逮捕されました。共犯者Aの殺害に関する物的証拠はなく、警察の取り調べ中に行われたポリグラフテストでも嘘と判定されました。また、彼女は自宅で母親が寝ていることをアリバイと証明し、釈放されました。

現在では、親族からのアリバイ証言が信憑性に欠ける側面もあるとされていますが、当時はまだ家族の証言がアリバイとして使われることがありました。なぜ、息子を慕うこともなく4年生からの母親による愛情を示さなかった母親が自宅で寝ていたとアリバイを作り出したのか、その真偽はわかりません。

藤間静波の奇抜な行動が裁判で話題に

取り調べでは、藤沢は親子殺害のことを知らなかったと主張していましたが、数日後に自白を始めます。さらに裁判で藤間静波が非常に奇妙な行動を取っており、容疑者とは思えないような様子でした。裁判で行われた奇妙な行動を紹介します。

「反省している」といいつつメディア報道に向けたVサイン

初審から1986年まで彼らは無罪を主張していましたが、1986年になってから完全に態度を変え、犯行の事実を認めるようになりました。しかし、彼らは反省の相反する行動をとっており、犯行の事実を認めた上で報道陣に向けてVサインをするなど、反省とは正反対の行動をとっています。

刑務所で起きた殺人時の状況を話していた

刑務所にいた暴力団員から事件の詳細を聞くよう言われ、彼らは犯行の詳細について話していました。内容は、反撃や殺害の手順、殺人中に血で手が滑った話など、犯人だけが理解できるようなものでした。

同室で過ごした少年は、自分と同室の人物が5人を殺害した凶悪犯だとは知らなかったと述べています。そのため、刑務所の担当者が冷たい態度を取った理由は明確ではありませんでしたが、後に警察に送られた際、事件の概要をテレビで知った際に自分と同室だった人物が犯人だったことを知り、彼らも好意的に思っていなかったことを納得したようです。

死刑を宣告されたにも関わらず、裁判所内でVサインを見せた

地方裁判所の判決が下されたのは1998年でした。その判決は「自分の責任を置いたショートサーキット的な犯罪」「被害者の責任を追及する余地がない」「動機の点で量刑情状酌量は無い」とされ、死刑判決が下されました。判決が読み上げられている間も彼らは特に動揺している様子は見られなかったとされています。

裁判が終わると彼らは何か言いたいことがあると告げられ、突然暴力団幹部の名前を列挙し始めました。裁判長は「やめてください」と止める言葉をかけましたが、「反省していないようには見えない」と笑いながら、観客席へ向かい、両手でVサインなどをするなど、本当に反省している人間の視点からは考えられない行動をとっていました。

藤間静波が提出した控訴取り下げ書が弁護士の異議により無効化

一審の判決後、控訴が申し立てられましたが、1991年に弁護士の制止を振り切って藤間静波本人が控訴取り下げ書を提出しました。この控訴の取り下げは、弁護士の心身の状態が適切でなかったため抗議され、控訴取り下げは無効とされました。

藤間静波は最高裁が死刑を確定し、執行

控訴の取り下げはもはや有効ではありませんでしたが、高等裁判所は地方裁判所の判決を支持しました。その後、控訴が申し立てられましたが、最高裁は控訴を退け、藤間静波の死刑判決が2004年に確定しました。彼は2007年、死刑が確定してから3年後の47歳で執行されました。

13年間の独房生活。死を待つ藤間静波の姿

同じ刑務所で過ごしていた人物から藤間静波の印象や体験を紹介します。また、家族の中では母親だけが面会に訪れたと言われていますが、4年生からの母親による愛情を示さなかった彼女がなぜ訪問にやってくるようになったのかを考察します。

母親しか面会に来ない悲しい藤間静波

藤間静波は26年間一人で生活してきました。家族では、母親以外にも頻繁に訪れた人はいなかったようですが、時々訪問して提案することもありました。私の妹は私が小学校4年生の時に生まれたため、私は彼女に愛を注ぐことをやめ、少年院から退院した後も彼女を受け入れようとしなかったにも関わらず、訪問のために訪れました。
母親が訪れたり提案したりした理由の真相は不明ですが、自分の育て方や息子に対して拒否感を持つことで、最大5人の人々を殺害した息子による事件が起こった可能性への自己後悔の感情によって引き起こされた行為だったと推測しています。

杖ではなく台車で歩く姿の変貌

刑務所内で藤間静波を見た囚人は、彼が杖ではなく台車を使って歩いている姿を見て驚きました。長期間一人で生活することによって歩くことが困難になり、彼らが若かった頃とは違い、支えなしで歩けなくなったようです。

藤間静波の死刑執行で、法務省は死刑の公表方針を変更

藤間静波の死刑執行の後、法務省は死刑執行の公表方針を変更しました。これまでは、死刑囚の氏名や容疑が公表されることはありませんでしたが、2007年の藤間静波の死刑執行以降、死刑囚の氏名や容疑が公表されるようになりました。藤間静波と同時に2人の死刑囚が執行されたが、すべてが公表された。
これまで、死刑が執行されていることさえも一般の人々には知られていなかったと言われています。死刑の執行を公表し、死刑囚の氏名などを開示する体制の変更は、適切に死刑が執行されていることを一般の人々に知らせ、死刑制度への理解を求めることを目的としていると考えられます。

藤間静波に関する書籍

藤間静波に関する書籍「静波の家」があります。大事件でありながら、調べてみるとこの本だけで、あまり広く知られていない事件の記録本の貴重な存在です。
著者：遠藤 充
出版：1988年9月
出版社：講談社
概要：卒業文集で「忘れないで」と綴った少年は数年後、男女5人を殺害する殺人鬼と言われる。両親に繰り返し見捨てられ、愛と憎しみに揺れる少年の心がどうして狂っていったのか、またその間に起こったことを描く。この本は現代社会における家族の在り方を問いかけています。

藤間静波が警察で受けたポリグラフはどのようなものか

藤間静波は仲間Aを殺害した別件で逮捕されましたが、ポリグラフの検査で仲間Aの殺害は嘘だと判明しました。仲間Aを殺害したにも関わらず、ポリグラフの検査ではどのようなテストが行われたのでしょうか。検査方法や精度について紹介します。

ポリグラフテストとは一体何なのか

ポリグラフテストは嘘発見器と思われる人もいるかもしれませんが、嘘が言われているかどうかを確認するテストではありません。このテストは、真犯人のみが知っている犯行の証拠などを知っているかどうかをテストします。

テストの方法

例えば、犯行に使用された武器がレンガであるとしましょう。マスメディアには公開されていないため、真犯人と警察関係者のみが武器がレンガであることを知っています。疑われる人物に対して武器についての質問を順番にすることになります。武器に関連する事物について質問をします。
このときに記録しているのは、被験者の生理反応です。すべての質問に「いいえ」と答えている状態で、レンガの質問に生理的な反応を示した場合、その人物が真犯人の可能性が高いと判断されます。

反応を確認するもの

ポリグラフテストでは、「はい」と「答えない」など、さまざまな質問に対する回答の仕方がありますが、先ほど比較したレンガに関する事柄についてはすべて反応を示します。どのような回答を得たとしても、同じくレンガにフォーカスして反応を得ます。
この反応の違いによって、事実を知っているかどうかが確認できますので、捜査の手がかりとなるかもしれません。内容が事実に関連すると本人自身が認識しているために反応が起こると考えられるため、ポリグラフテストは一種の記憶調査として使用されます。

恋愛から憎悪に変化するストーカー

現在、この言葉は迷惑行為を理由で頻繁に話題になり、ストーキングに関する規制もかなり厳しくなりましたが、事件当時はストーキングという言葉も、ストーキングに対する法律も存在していませんでした。よく聞くストーカーの特徴はどのようなものなのでしょうか？ストーキング防止法の制定につながった事件についての記事です。

ストーカーの特徴と共通点

ストーカーによる事件について耳にすると、男性のストーカーが多い印象を受けますが、もちろん男性に限ったことではありません。女性でもストーカーになることはあります。ストーカーの気質の特徴は男性と女性では異なるため、それぞれを紹介します。

男性のストーカー気質の特徴

自己中心的で攻撃的；自分の思い通りにならないと突然怒り出すことがあります。別れ話などがあると、突然暴力的になることがあります。相手が思った通りの行動をしない男性には注意が必要です。
嫉妬深い；最も頻繁に特徴として語られるのは、極度に束縛的かつ嫉妬深いということです。恋愛が始まる前に、自分以外の男性との関係を絶つこともあり、遊びに行く際には誰とどこで飲んだかを尋ねます。恋愛が始まると、女性の友人と遊ぶことに対する制限も始まります。
周りの人の感情に鈍感；ストーカー気質の男性は、相手の思考や感情を推量する能力が不足していると言われています。感覚の鈍い言葉や行動を発して、相手の気持ちを思いやることができないとされています。相手の感情に対して考えることができないために、くっついたり、執着したりする人々がいるのは、周りの感情に鈍感だからと推測されます。
過剰な連絡；連絡が多いことには注意が必要です。単に温厚な性格を持っている場合もありますが、いつも連絡を取り合わないと安心できない人々もいます。後者の人の特徴としては、返答が遅いことや電話に出ないことに対して激怒したり、攻撃的になることがあります。

女性のストーカー気質の特徴

嫉妬が強すぎる；少し嫉妬するのは男性から見ると可愛らしい部分かもしれませんが、SNSなどを頻繁にチェックし、パートナーの日常の行動を把握し始める人々です。相手を制約しないと不安や不安になる人々は、嫉妬による不安や不安になる場合がありますので、パートナーを信じることが重要です。
ロマンスは自己中心に；恋愛至上主義を信じる人々は、パートナーへの思いが強すぎるため、ストーカーのような行動をとることがあります。自分の好きな人のことをずっと考えていると、ロマンスに依存するようになります。恋愛に過度に依存すると、重い女性になってしまうので注意が必要です。
自分に自信がない；自分に自信がないためにパートナーを試す行動を取り、パートナーの反応を聞くことで内側で自分の存在を確認します。自分に自信がないためにパートナーに依存するような性格を持っている場合、依存がストーカーのようになることになります。
妄想が強い；ほんの少しパートナーと連絡が取れない状況が続くだけで、「もしかして浮気をしているのでは」とか「女性と飲んでいるのでは」といったネガティブな妄想が広がります。パートナーの行動を確かめるために行動したり、真相を突き止めるために自宅や職場で待ったりする傾向があるため、ストーカーの気質があると言えます。
終わりのないこと；元彼氏を無期限に引きずると、ストーカーのような状態になるかもしれません。辛い思いをしても前を向いて進んでいける心を持つことが大切です。

ストーカー気質の可能性がある男性との付き合い方

ストーカー気質の男性から少しでも好かれていると感じた場合、早めに対処することが重要です。大事件になってからでは遅すぎることもあるため、少しでも不快な感じを受けた場合は、できるだけ早く行動することをおすすめします。

あまり深入りしない

ストーカー気質の男性は、深入りしてしまうと執着心が強まる傾向があると言われているため、最初からある程度距離を保つようにしましょう。付き合っていなくても、相手に自分のことを好きだと思わせるような行動は避けるようにしましょう。

できるだけ連絡を減らす

LINEやメールなど、簡単にメッセージをやりとりできる手段がたくさんありますが、連絡の頻度には注意が必要です。頻繁に連絡を取り合うこと自体が好意を持たれるきっかけになるため、できるだけ接点を持つことを避ける必要があります。

ストーカーのタイプによって危険度が異なる

ストーカーは、相手が好きだからという一面とは裏腹に、危険な行為に及ぶこともある。インターネットなどで情報が簡単に漏れる現代社会では、自分自身を守るために、危険なストーカーのタイプを知ることも重要である。

拒絶型ストーカー

最も一般的なストーカーのタイプは、拒絶型と言われている。彼らは元彼や元カノに拒絶されても、再会を執拗に迫り続ける形でストーカーとなる。最初は再会を求めるだけだったが、相手に拒絶され続けると、突然攻撃的なタイプに変わることもある。

自分が被害者であると思い、他の人に執着し、思い通りにならないことに対して悔しさや受け入れられなさがしつこくなることで、復讐を考えるようになる。拒絶型ストーカーは暴力に訴えるタイプが多いことが特徴である。

憎悪型ストーカー

憎悪型ストーカーは、相手を好意的に扱うのではなく、恐怖心などを与えることを目的とする。恋愛関係のパートナーを対象にはせず、些細なことから被害感を抱き、復讐を考えるようになる特徴がある。挨拶を無視されたり冷たくされたりするなどの誤解や勘違いから始まることが多いようだ。

些細なことがトリガーとなるため、特定の対象は決まっていない。日常のストレスや不満を相手に充てたり、追い詰めたり、見守ったりすることで、自分自身のストレスを解消する傾向がある。

無資格型ストーカー

相手の気持ちをつかむことができないため、パーソナリティ障害などの精神的な問題に起因すると言われているのが無資格型ストーカーである。相手が嫌がるか、拒絶するかどうかを全く気にせず、自分の考えだけで行動することが特徴で、問題を引き起こす。

彼らは自分の妄想が広がり、パートナーとの関係を冷静に見つめることができず、ストーカー行為に罪悪感を感じないとされている。アイドルを追いかけたり、芸能人に執着的にストーキングする無資格型の人々が多いと推測される。

親密希救型ストーカー

ロマンチックな妄想を持つことが多く、相手が自分を知っているかどうか、自分のことを考えているかどうかは親しい救出型ストーカーにとって問題ではない。彼らは一方的に自分の思いを押し付け、妄想を広げ、相互の愛になりたいと行動する。

孤独感を抱いている人々が多く、この人しか自分の味方になってくれる人はいないと思い込み、受け入れてもらいたいと抱く。精神的に成長できず、自分自身の孤独から逃れるためにストーキング行為を行う人々も多いようだ。

幼児期の教育が原因で起きた凶悪犯罪

子供時代に親から愛情を受け取れなかった人々は、本来当たり前に受けるはずだった愛情を知らずに育ってしまい、犯罪に関わる傾向があると推測される。ここでは、親からの愛情不足が原因で事件が起こったとされる一部の事件を紹介する。

神戸連続児童殺傷事件

この事件は、いわゆる酒鬼薔薇聖斗事件とも称される、小学生の首を中学校の門前に置いた恐ろしい事件である。この事件の犯人は当時中学生だったが、彼も幼少期から親からの愛情を感じることができなかったと証言している。

彼は親からの愛情を受け取ることなく、生き物への愛着や愛情といった生命に対する感じ方について感じなかったと思われ、事件後、両親と犯罪少年が手記を公表している。

【神戸連続児童殺傷事件】酒鬼薔薇聖斗の衝撃的な生い立ちと2023年現在の行方に迫る

新潟少女監禁事件

新潟県で発生したこの監禁事件は、女の子が9年間監禁された事件である。最初はマスコミ報道では、甘やかされて育ったとされていたが、裁判では買い物してもらう代わりに家族の集まりには参加できなかったと証言している。

家族の輪に参加できず、家族が自分に興味を持ってくれなかったことから愛情に飢えていたため、存在を確認するため、自分の存在を確かめるために女の子を9年間監禁したという意見もある。

【新潟少女誘拐事件】佐藤宣行の衝撃的な生い立ちと被害者少女(佐野房子)の現在に迫る。

大阪児童殺傷事件

池田小学校に侵入し、子供や教師を次々に刺し負傷させた事件である。犯人の両親も冷たい親であったと伝えられている。彼は父親による厳しい叱責や暴力を受けた環境で幼い頃から反社会的な行動をとり始め、自分よりも弱いまたは劣っていると判断される相手に対して非常に攻撃的な態度をとるようになったと言われている。

この事件の犯人は、「学力の低さは、賢い人を生まなかった親が悪い」と残しており、逮捕歴も非常に多い15回あり、幼少期からの親からの虐待といった教育が愛情不足を引き起こしたと考えられている。

【附属池田小事件】逃げた教師「岩崎真季」の現在は？生き残りの証言や宅間守の生い立ちから真相を追う

新幹線殺傷事件

2018年に発生したこの事件では、近くにいた乗客が新幹線内で突然切りつけられるという痛ましい事件である。この事件の犯人の叔父によると、親子関係は非常に悪く、祖母と養子縁組をするほどだったという。

叔父によると、この事件の犯人はエゴイストで自分勝手な思考を持っていた。彼らはアスペルガー症候群と診断されており、障害を持つため、障害者手帳を取得して生活することを話していた。事件の犯人である彼にとっても、両親は無関心で愛情に欠けた存在だったようだ。

【新幹線殺傷事件】小島一朗の生い立ちと現在は？犯人の家族関係から真相を考察

17歳少年の祖父母殺害事件

この事件は2014年に発生し、当時17歳の少年が祖父母を殺害し、カードなどを盗んだ強盗殺人事件である。この少年は幼少期から母親や義理の祖父母から身体的、性的な虐待を受けてきたとされる。学校に行かせてもらえない時期もあり、彼らはホームレスになるよう追い込まれた。

彼の母親は働きたくなかったため、生活費をどうにかしてまかないつつ、姉が一緒に暮らしていた少年だったが、ついには自分自身の祖父母を殺害するという事件が起こってしまった。愛情を受け取ることができずに育ちながらも、愛情を受け取ることができずにいるにもかかわらず、母親の代わりに家族を支える一方で、最終的には爆発してしまったようだ。

幼少期に必要なのは厳しいしつけや罰ではなく、深い愛情

特に子供時代に親からの愛情不足は、本来注がれるべき感情を受け取ることができず、甘やかされたいのに甘やかされないといった感じ方をすることになる。人や親から愛情を注いでもらおうと意図していても、愛されていると感じることなく育ってしまった心の障害を持ってしまうのである。

犯罪のない子どもを育てるためには、過度の厳しい罰や制限を課すのではなく、深い愛情を持って子どもを扱い、見守ることが重要だと言われている。愛情不足から他人に対する感情がない人間に育つのではなく、将来の家族に愛情を持ち、相手を大切にする人間に成長することが課題となる。

過度の干渉は逆効果になることも

深い愛情を注ぐことはもちろん大切であるが、干渉と愛情は異なる。心配でやる行為だが、親が友人との交流や人間関係、進路などの話し合い、決めるのは愛情ではなく、抑圧である。愛情は子供時代に必要だが、成長するにつれて適度な距離感を保つことが重要だ。

藤沢母娘ら5人殺害事件。孤独な人生を送った藤間静波の末路

こんな大きな事件なのに、藤間静波のクラスメートのほとんどが彼を覚えていないと言われている。彼は学生時代に影が薄くなり、両親の愛情を姉に奪われたため、自分の存在の意味を確認できなかったようだ。

藤間静波は疑いや裏切りをされた人々に対して、復讐を果たそうという思いが生まれ、近くに友達と呼べるような人はおらず、自分を愛してくれる人は彼自身だけだという孤独な人生を送っていたのである。

藤間静波の最後の言葉

藤間静波の死刑は2007年12月7日に執行されました。

藤間静波が死刑執行前に残した最後の言葉は何だったのでしょうか？

最後の言葉は無かったとされる

結論から言いますと藤間静波の最後の言葉は無言であったようです。

前述した通り、藤間静波は死刑を待つ間、非常に長期間誰も面会も来ず孤独すぎる毎日を過ごしていた結果、極端に体力が落ちて自分一人では歩けないような状態になっています。

ほぼ寝たきりのような状態で、死刑執行前の最後の言葉を発することもできず、死刑を迎えたようです。