グラブル「アンチラ事件」を分かりやすく解説!消費者庁を巻き込んだステマ・返金騒動

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皆さんは「アンチラ事件」という騒動をご存じでしょうか?

アンチラ事件は、人気ゲームアプリであるグランブルーファンタジー内で発生した問題であり、声優「田中理恵」さんのステマやコンプガチャの疑惑などが炎上の要因となりました。

本記事では、事件の経緯やその後の改善策などについて詳しく紹介します。

アプリ利用者(課金者)への返金や消費者庁による調査なども行われ、社会的な影響も浮き彫りになった事件です。

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アプリゲーム『グランブルーファンタジー』で起きたアンチラ事件の概要

アンチラ事件は、年末年始のイベントで登場した期間限定キャラクター「アンチラ」をめぐって起きた大きな騒動です。

この事件の経緯やなぜ炎上に至ったのか、その後の対応などについて紹介します。

アンチラ事件は、2016年に起こったグランブルーファンタジー(以下、グラブル)というソーシャルゲームに関する疑惑やトラブルの一連の騒動です。グラブルは非常に人気のあるゲームであり、多くのユーザーが楽しんでいますが、その人気とは裏腹に、信頼性の低い運営や問題の多さがしばしば話題になっています。

アンチラを巡ってグラブルが炎上

大ヒットしているソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』では、ガチャを回すことでキャラクターやアイテムを入手するシステムを採用しています。多くのユーザーが高レアリティのキャラクターを入手するために課金し、ガチャを回しています。

しかし、あるキャラクターを入手するためにばかばかしい金額が必要だということがユーザー間で話題になり大きな騒ぎとなり、炎上に発展しました。大手メディアでも取り上げられるほどの大きな騒動となったのです。

「アンチラ事件」とは

この事件の始まりとなったのは、2015年から2016年にかけて行われた年末年始のイベントでした。

イベントの見どころは、有料ガチャに期間限定キャラクターの「アンチラ」が登場することでした。

しかしイベントが始まるとファンの間では「どれだけお金を投資してもこのキャラクターを入手できない」という報告が多く寄せられ、ガチャの当選確率が極端に低く設定されているとの疑惑がインターネット上で炎上しました。

ゲーム内の騒動はメディアに取り上げられ炎上

この騒動はインターネットに限らず、大手メディアからも注目を集めた事件でした。「グラブル」という名前を新聞やテレビで目にするようになり、運営側にとっては不本意な形で取り上げられることとなりました。

アンチラ事件は、ソーシャルメディア業界の闇が世間に広く知られる契機の1つと言えるでしょう。

また、この事件は消費者に対するラベリングの義務や景品の状態、責任追及などが問われた事件でもあります。

消費者保護が議論された大きな事件としてもご参考ください。

『グランブルーファンタジー(グラブル)』とは

この問題が大きな影響を及ぼした理由の一つは、騒動のさなかでのゲームの人気や注目度が非常に高かったからです。

「グランブルーファンタジー」とはどのようなゲームで、なぜ騒動を引き起こしたのでしょうか?

ソーシャルRPGアプリ

グランブルーファンタジーは、2014年3月にサービスが開始されたスマートフォンやPC向けのRPGで、モバゲーやGREE、DMM.com、Yahoo!ゲームなどで提供されているアプリゲームあるいはブラウザゲームです。

このゲームの目的は、ファンタジーの世界でシナリオを進め、キャラクターを強化することです。

TVCMでも打ち出した大人気スマホゲーム

2014年5月にTVCMが放送されたことで人気が加速し、その月に登録ユーザー数が100万人を突破しました。

TVアニメや家庭用ゲームなどのメディアミックスを展開し、2018年には登録ユーザー数が2000万人を超えるほどの大ヒットゲームとなりました。

「アンチラ」とはグラブルに登場するキャラクター

この事件は、多くのプレイヤーたちが「アンチラ」というある1体のキャラクターへの渇望から、有料ガチャに突き動かされたことから始まりました。

大金を投じてでも手に入れたかったこのキャラクターとは具体的にどのような存在なのでしょうか。

年末年始に限定配信されたレアキャラクター

2015年12月31日にグラブル内で「年々年賀、Legend Festival」という名前で特別なイベントが行われました。見どころは新キャラクターの実装でした。また、その新キャラクターの中でも、特に注目を集めたのがアンチラです。

アンチラは2015年の年末にゲームに実装されました。出現確率が低く、高性能であり、しかもガチャの入手期間が限定されているという特徴がありました。

その期間中、多くのユーザーがその魅力に惹かれ、ガチャに挑みました。

さる年の猿がモチーフ?猿神のアンチラ

アンチラは、2016年がさる年であることから猿をモチーフとしたキャラクターとなりました。

ゲーム内設定では、彼は世界を守る神々の1柱であり、猿に関連したエピソードや能力を持っています。

アンチラ事件はなぜこれほど注目されたのか

ソーシャージュ界では、特定のキャラクターやアイテムが入手困難となり、ユーザーが運営側に対して不信感を抱くという事例はよく見られます。

しかし、現在の炎上については、多くのユーザーやソーシャルメディアのファンの注目を集め、事態は事件と呼ぶにふさわしいほど深刻な状況に発展しました。そこに至る経過を一つ一つ説明します。

アンチラガチャの当選確率

ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』における特定のキャラクターであるアンチラを手に入れるには、ガチャを引かなければなりませんでした。しかし、このイベント期間中だけの特別なガチャであり、しかもガチャには料金が発生し、求めているものを引くことができる保証はありません。さらに、アンチラは低出現率の「SSR」キャラクターでした。

公式発表によると、通常のガチャではわずか3%の確率で出現するとされていますが、このイベント期間中は6%に増加することがアナウンスされました。アンチラを手に入れたいというユーザーたちは、この言葉に刺激されて熱狂しました。

しかし、このイベントに注目が集まる中でも、ソーシャルメディアを見てもほとんど見つけることができないという報告はほとんどありませんでした。

そして、アンチラを手に入れるために何十万円もの課金を行ったというユーザーからの話が広まってきました。ニコニコ生放送では、アンチラが当たるまでガチャを続ける予定の放送主が現れ、結果として68万円以上が投資されました。また、Twitterでは「80万円以上かかった」「80万円には届かなかった」といった報告も投稿されました。

最初は面白おかしく扱われていましたが、同様の報告が集まるにつれて、管理会社に対する疑念を示す発言が主にSNS上で増加し始めました。宣伝されている割合よりも実際の出現確率が設定されているのではないかという疑念が生じたのです。

コンプガチャの出現率が操作された?

アンチラにまつわる管理会社に対する疑念が広がった理由は、「アンチラの出現率が不公正に操作されている」という疑いだけではありませんでした。

「以前にも規制されたばかりのコンプガチャに対応するシステムが使われているのではないか?」という疑惑も同時に浮上したのです。

コンプガチャとは

コンプガチャは、指定された複数のアイテムを全て揃えることで、よりレアなアイテムを入手できるシステムです。

ソーシャルゲームのガチャシステム導入以来、一般的な仕組みでしたが、この方法が景品表示法で禁止されているカード合わせに該当する可能性があるという疑問が浮上したのです。

コンプガチャは景表法で規制されている

カードマッチング(またはカード合わせ)とは、特定のボーナスカードや景品カードを揃えることで、さらに別のレアな景品を受け取る仕組みのことです。プロ野球のチップなどでも使用されていましたが、子供たちがギャンブルのように浪費することになり問題となり、プライズ表示法で禁止された方法です。

このコンプガチャも同じ方法を使っていると指摘され、2012年に消費者庁が「コンプガチャはカードマッチングである」と明言し、同法の規制対象となることが確認されました。それ以降、このシステムはソーシャルネットワーキング業界でも禁止されています。

アンチラを含む特定のキャラクターが揃った場合に特別なイベントが発生する

アンチラから出てもらいたいという声もありましたが、それまでの他の有料キャラクターを揃えないとアンチラとのチーム結成ができない特別なイベントが発生するという疑いがありました。

イベント期間中に80万円を課金した男性が新聞に掲載される

朝日新聞夕刊には、「期間限定ガチャの落とし穴」というタイトルでグラブルのガチャについての記事が掲載されました。その内容は、事件中に26歳の会社員が80万円を請求していたというものでした。男性は「当たれば儲かるかもしれないと思っていた」と語り、後に断念したと述べました。

グラブルユーザーによる署名運動が消費者庁に提出される

騒動が広がるにつれて、ユーザーの不況と不満も増加しました。最終的には、個人的に報告したり、消費者庁に払い戻しの要求などをする人々が現れました。

また、出現確率の誤表示やコンプガチャへの疑念が提起され、消費者庁からの現地検査を要求する署名運動も始まりました。最終的には1,700件の署名が提出されました。

アンチラ事件から声優の田中理恵さんへの疑念が広がる

アンチラの出現率に関する一連の騒動の中で、思わぬ場所に怒りの矛先が向けられる事態も発生しました。グラブルに出演していた人気声優に対する疑惑が浮上し、インターネット上での議論が一層活発化しました。

グラブルキャラクター・ロゼッタ役の田中理恵さん

田中理恵さんは、多くのテレビアニメなどで人気キャラクターの声を担当しており、多くのファンを持っています。グラブルでは、彼女がキャラクター・ロゼッタの声を担当しています。

田中理恵さんはアンチラを事件発生前に当てていた

田中理恵さんも、問題となったガチャを利用してアンチラを狙っていたようです。彼女は自身のTwitterアカウントでこのことを報告し、喜びのコメントとともに投稿しました。

それは「何十万円使っても無駄じゃない」という声が上がってくる前の2016年の元旦でした。

アンチラが10連ガチャで1回で当たり、ステマの疑いも

何とか田中理恵さんが10連ガチャでアンチラを手に入れるという噂が広がりました。低出現率のキャラクターを声優関係者が簡単に手に入れることができたと発表されたことから、隠れた広告行為であるステマの疑いが浮上しました。

ユーザーの批判を更に煽ったプロデューサーの対応

連続した騒動の最中、ユーザー側の注目は、批判を浴びたグランブルーファンタジーの運営側の対応に向けられます。

しかし、最も責任のある立場のプロデューサーの言動はユーザーの気持ちに逆行し、状況は一層悪化しました。

プロデューサーが炎上

運営側の対応に注目するユーザー達の目に留まったのは、当時のグランブルーファンタジーのプロデューサーであった春田康一氏のツイートでした。

批判の声が高まる中、1月2日に春田氏は自身のTwitterアカウントで「お正月はゆっくり漫画を読んでいました」という趣旨のツイートを投稿しました。批判を軽んじているようにも取れる不注意なコメントにユーザー達は激怒し、「喧嘩売ってるのか」と批判の声が上がっています。

田中理恵によるステマの噂を春田康一氏は否定

多数の疑惑が浮上する中、運営側の説明が不十分であることにユーザーの怒りは収まりません。これに対して責任があるべきプロデューサーの春田氏は、1月12日に騒動に関連した自身のコメントを表明しました。

当時、田中理恵のステマに対する疑惑が取り沙汰されていました。春田氏はこのステマ疑惑について「そんな事実は全く無い」と否定しています。

将来の改善を約束したコメントにさらなる炎上が続く

出された疑惑の否定と共に、春田氏は「ユーザーの疑念を抱かせてしまった」と謝罪し、今後のゲーム運営の改善に努力することを明言しました。

しかし、これがユーザーが望む回答ではありません。ユーザーからは「本質的な排出率やコンプガチャの疑惑について説明をしていない」という批判が広がります。

アンチラ事件のその後

疑念が高まり、批判が高まる中、グランブルーファンタジーの運営は火の手に包まれています。これは大手メディアでも広く取り上げられ、早々と発展した大事件となり、業界史に残る大事件となりました。

このアンチラ事件はどのような展開を見せ、幕を閉じるのでしょうか。

春田康一氏がニコニコ生放送でアンチラ事件について謝罪

2月25日、春田氏は「グランブルーコミュニケーションズ2周年直前!グランブルーファンタジーTV」という公式ニコニコ生放送に出演しました。番組冒頭、春田氏は年末年始のイベントにまつわる批判の連続に再び謝罪します。

衝撃の謝罪インタビューとして、次の記事で紹介される事件も有名です。

イベント中に支払ったジュエルを同額返金

プロデューサーの謝罪と共に、運営の謝罪と返金ポリシーが発表されました。まず、グランブルーファンタジーの全ユーザーに3000ジュエルが配布されることがアナウンスされました。さらに、指定期間中にガチャを使用したユーザーには同額のジュエルが返金されることが発表されます。

ジュエルはガチャなどに使用する有料アイテムであり、いわゆるゲーム内通貨です。これに対して「ゲーム内通貨ではなく現金でちゃんと返金すべきだ」という批判が新たに巻き起こっています。

消費者庁による調査。しかし違法性が認められなかった

当時、この事件に対して多くの署名が集まったため、消費者庁も調査に着手しました。

しかし、同庁はこの事件について一貫して慎重な姿勢を崩していませんでした。

排出率の不確実性やコンプガチャの疑惑について、最終的な結論は「違法行為ではない」とされました。一連の騒動はユーザーの不信感が晴らされることなく幕を閉じました。

その後のグランブルーファンタジーの改善策

運営側の責任は不要なまでに終了しました。しかし、この事件によって課金やガチャシステムのゲーム運営上の欠陥が露呈したと言えます。これに対応するため、新たなグランブルーファンタジーの仕様やシステムを導入することが決定しました。

アンチラ事件後にガチャ個別の排出率が記録されるように

問題となっていたコンプガチャの排出率の不確実性がアンチラ事件の根本にありました。これを解消するため、グランブルーファンタジーの運営は、ガチャで入手できるアイテムの個別の排出率を明示する仕様変更を行いました。発表された確率の中で最も低いものは0.007%でした。この数字に対しては「闇が深すぎる」という声や、「3%のアイテムは80種類あるから、個別に見れば妥当な数字だ」という意見もありました。

300回ガチャを回すと好きなキャラクターが選べる「天井交換」

さらに、業界内で画期的なシステムとされる「天井交換」が採用されました。これは出るかもわからないままガチャを300回回せば、元々出るかもわからないものが関係なく、好きなキャラクターが手に入るというものです。

これに関しては「他の会社のサービスにも導入してほしい」という好意的な意見が多く聞かれました。ただし、300回のガチャには9万円の投資が必要となるため、不満の声も相次ぎました。

アプリとクレジットカードのコラボに関するトラブル

2016年4月、グラブルは住友三井VISAカードとのコラボレーションプロジェクトを開催しました。この時、対象のクレジットカードに入会した人には限定のSSRキャラクターがボーナスとしてプレゼントされることになっていました。しかし、これに対してユーザーから批判的な声が上がりました。

これは、この限定キャラクターがこのプロジェクトを通じてしか入手できないという条件であったため、対象のクレジットカードが作れない未成年者は、親に頼まない限りこのキャラクターを手に入れる方法がないということが問題視されたのです。グラブルは中高生をターゲットにした販売をしているため、少年雑誌などに広告を掲載するなど、未成年者にとって不利な条件で限定キャラクターを配布するのはおかしいと指摘されました。

声優参加のIDが漏洩したトラブル

グラブルに参加している声優たちの個人のゲームアカウントのIDが、関係者の不注意なツイートによって次々と明かされる事態が発生しました。すべては、グラブルのディレクターである福原哲也氏がTwitterで自分のアカウントを公開したことから始まりました。

ユーザーがこのアカウントを調べると、演じている声優のアカウントだと思い込み、メッセージを見ることができる状態になっていました。その結果、メッセージの送信者である有名声優たちのアカウントIDがインターネット上で公開されてしまったのです。

グラブルとのコラボカフェでのアルコール提供問題

2017年7月、大阪で開催されたグラブルとのコラボカフェで、ソフトドリンクとして提供された飲み物にアルコールが含まれているという報告がSNS上で相次ぎました。体調不良を訴える人もおり、一部では救急車で搬送される状況となっています。

これに関して、運営会社は公式に謝罪文を発表しました。原因は、料理担当者がレシピと瓶の液体が非常に似ていることを間違えてしまったためであると発表されています。

「エルシャダイ」とのキャラクター類似問題

2018年に実装されたグラブルのキャラクター「ベリアル」を巡る問題です。このキャラクターの外見が他社の人気ゲーム「エルシャダイ」に登場する「ルシフェル」と非常に似ているとインターネット上で指摘されました。

この問題について、エルシャダイの権利保有者はグラブル側に直接、権利侵害の報告をし、事情の説明を求めました。結果として、Grabble側は権利侵害を否定しました。エルシャダイはこれ以上追及しない形で問題は解決しました。

コルワ事件とハレゼナ事件について

「コルワ」は2016年4月に実装されたグラブルのキャラクターです。しかし、実装された直後にこのキャラクターの性能があまりにも高すぎるということで話題となりました。ゲームのバランスに影響を及ぼすとの指摘に対応して、運営はコルワの性能を下方修正し、謝罪と払い戻しを行いました。実装から約18時間後のことでした。

同様に、グラブルのキャラクターである「ハレゼナ」も異常なほどの強力な性能でリリースされましたが、わずか4時間後に下方修正が行われました。その結果、ハレゼナの性能は急激に低下し、炎上する事態に発展しました。

ソーシャルゲームを巡る社会問題

グラブルを含めたソーシャルゲームは、2010年頃から急速に広まった新しいエンターテイメントコンテンツです。そのため、規制の整備やユーザーのリテラシーの不足などにより、様々な問題やトラブルが頻繁に起こっています。今回取り上げた「確率表示」と「コンプガチャ」の問題以外にも、どのような懸念が持たれているのか説明します。

ゲームが出会い系サイト化する問題

コミュニケーションツールやコミュニティ形成のツールとしての側面を持つソーシャルゲーム。ギルドなど友達作りのためのチャット機能があるゲームも多くあります。そうしたソーシャルゲームのユーザーの中には、ゲーム自体よりもプレイヤー同士の交流を求める人が多いです。

問題は、男女の出会いを求めてゲームを利用する人々がいるということです。また、それは子供たちも遊ぶことができるということを意味します。未成年者はオンラインの出会い系サイトやマッチングアプリに登録することはできませんが、ゲームであれば可能です。未成年者が悪質なユーザーの標的になるリスクがあるという懸念があります。

課金が苦しくなって強盗・殺人に走る事件

この事件は2014年11月に発生しました。群馬県前橋市で、自宅に侵入した強盗犯によって高齢の女性が殺害され、現金など約5万円が奪われました。犯人は翌年の2月に逮捕された26歳の男性です。

この男性は、毎月4万円から5万円の課金をやめられずに遊び歩き、100万円以上の借金も作っていました。働くことすらしない生活に困窮し、それが犯罪につながったのです。

「ゲーム中毒」が世界保健機関(WTO)で認定される

ゲーム中毒とは、人々がゲームに夢中になり、普段の生活を送ることができなくなる心の状態のことです。ゲームに支払えない借金があっても課金をやめられない、仕事や学校に行けなくなるほどゲームに没頭するなどの症例があります。これが2018年6月に世界保健機関(WTO)によって公式に障害として認定されました。

アンチラ事件まとめ

アンチラを巡る一連の騒動は、グラブルという人気のあるゲームに限らず、ソーシャルゲーム業界のプロバイダーやユーザー、規制当局が直面している問題を浮き彫りにした事件と言えるでしょう。グラブルは数千万人のユーザーを抱える最も人気のあるソーシャルゲームでもあります。そのため、課金やガチャなどで表面化した、業界全体の闇が露呈する可能性もあります。スマートフォンゲームやソーシャルゲームなどの新しいコンテンツが健全に発展するためには、グラブルがリーディングカンパニーとなってくれることを望みます。

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