1970年に起きた福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件で3人が犠牲となり、遺体が発見されました
。獣害事件として国内史上最悪の事件であるこのヒグマ事件について、遭遇から射殺までの衝撃的な経緯と真相を追います。また、ヒグマは人を食べるのか、クマ獣害事件の他の事例についても紹介します。福岡大学、ワンダーフォーゲル部、福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件などのキーワードにも注目!
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件とは何か
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部で遺体が見つかった被害者は3人
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「安全な10日間」
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「食べられる」
- 2人が無事に保護され生き残りに
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「悲惨な遺体」
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマは射殺
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマは剥製になる
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部が襲撃を受けた興梠盛男の「遺書」が見つかる
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部の決定的なミス
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部のその後
- ヒグマは人を食べるのか
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部は食べられていない?
- ヒグマの力を検証せよ!
- ここが怖い!ヒグマの性質
- ヒグマの生活 [春夏秋冬]
- ヒグマとの接触を避ける方法:第一の対策
- ヒグマとの接触した場合の対処法:第二の対策
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件とは。わかりやすくまとめ!
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件の結末と現在
- 福岡大学ワンダーフォーゲル部は同じ事件を繰り返してはいけない
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件とは何か
日本の歴史上、ヒグマによる事件や事故は少なくありませんでした。しかし、その中でも「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」という、「美幸別事件」と同様の事故が報道、テレビなどで広く報じられ、このような事件が二度と起こらないようにと注意が呼びかけられています。
1970年に起きた人によるヒグマによる前例のない攻撃
1970年7月12日、福岡大学ワンダーフォーゲル部(当時の部名)に所属する5人が博多から2日かけて北海道の新得駅に到着し、日高山脈の芽室岳を経由してペテガリ岳へと向かいました。途中でヒグマと遭遇し、結果として襲われるという痛ましい事件が発生しました。
福岡大学ワンダーフォーゲル部で遺体が見つかった被害者は3人
この「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」により、ワンダーフォーゲル部に所属していた竹末一敏さん(20歳)・河原吉孝さん(18歳)・興梠盛男さん(19歳)の3人のリーダーたちは絶望的な状態で、数日後に救助隊によって発見されました。
残りの2人は山を下り、保護されたため、生存することができました。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「安全な10日間」
福岡ワンダーフォーゲル部の5人は14日に日高山脈に入りました。その後、被害者が実際に現れたのは26日でした。彼らがなぜ襲われたのでしょうか?いくつかの前兆がありました。しかし、それに対処する際にミスをしたために襲われたのです。安全な期間中に何が起こったか紹介します。
25日の1回目の遭遇「ザックの食べ物を狙われる」
ワンダーフォーゲル部の5人はクノサワ・カールのテントを設置しました。そして、遠くにヒグマを見つけました。初めてヒグマを見た5人はただ観察していました。すると、ヒグマが近づいてバッグの中の食べ物を探し始めたため、大きな音を立ててヒグマを追い払いました。
25日の2回目の遭遇「テントに穴が開く」
1回目の遭遇の夜、テントで寝ていた5人は奇妙な音で目を覚ました。それは先ほどほえたヒグマの鼻息であり、何とか戻ってきたようです。ヒグマはテントに拳ほどの大きさの穴を開けて去って行きました。危険を感じた5人は交代で見張りを立てて眠ろうとしましたが、皆怯えて眠ることができませんでした。
26日の早朝の3回目の襲撃「ヒグマがテントを引っ張る」
早朝4時頃、早めの準備をしていると、再びヒグマが姿を現しました。5人はテントの中に避難していましたが、ヒグマがテントの中に入ろうとしたため、必死でテントを掴んでヒグマとテントを引っ張り合うように抵抗しました。しかし、相手に共感の念が感じられなかったため、彼らは反対側から逃げました。ヒグマはテントを倒した後、バッグを漁っていました。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「食べられる」
3回目の襲撃後、リーダーの竹末さんは滝さんと川原さんに山を下り、救助を要請するために登山しました。山を下り始めた2人は途中で北海道学園大学のグループと出会い、代わりに救助を要請し、食料などを共有してから再び3人の元に戻りました。途中、鳥取大学と中央鉄道学園のグループにも出会いました。
河原吉孝さん(18歳)が26日に死亡
5人が集まった後、テントを修理し、再びテントを設置して休もうとしたところ、再びヒグマが現れました。5人は状況を聞いていましたが、1時間以上たっても動きがないため、これ以上危険だと判断し、荷物を諦めて鳥取大学のテントまで避難することにしました。5人はすでに完全に暗闇となっていた道を歩き始めました。
暗闇の中で追われるヒグマ
突然、後ろを振り返ると、そこにヒグマがいました。5人は急いで下りましたが、ヒグマは最初に川原さんに襲いかかりました。ヒグマは川原さんを茂みに連れて行きました。しばらくして、川原さんが足を引きずりながら鳥取大学のテントに向かって歩いている姿が見え、それが4人が見た川原さんの最後の姿でした。
暗闇の中で逃げ出したために1人が迷子に
川原さんが襲われた後、4人はバラバラに逃げ出したため、リーダーの竹末さんが集団を呼びました。滝さんはすぐに西井さんに合流することができましたが、道に迷ってしまった興梠さんは合流することができませんでした。3人は岩のある場所に身を寄せ、野宿することにしました。
竹末一敏さん(20歳)が27日に死亡
翌日、この日は朝から濃霧により視界が非常に悪く、3メートル先すら見えませんでした。午前8時頃、3人は霧の中を下降し始めました。すると、再び前方にヒグマが現れました。竹末さんがヒグマを押しのけて逃げ出しましたが、逃げていた竹末さんを追いかけたヒグマに襲われました。これが2人に見られた竹末さんの最後の姿でした。
2人が無事に保護され生き残りに
竹末さんが追われている間に、滝さんと仁井谷さんは必死に山を下りました。そして、午後1時頃、2人は五ノ沢流域ダム工事現場に到着することができました。そこで車を借りました。その後、代表事務所に到着することができたので、救助要請をして2人は無事に保護されました。
興梠盛男さん(19歳)が27日に死亡
竹末さんたちから離れた後、興梠盛男さんは鳥取大学のテントまで辿り着くことができましたが、鳥取大学は既に山を下り、テントなどの荷物だけが残されていました。興梠盛男さんはテントの中に身を隠し、その夜を過ごしました。この時に手紙を残していますが、後ほど説明します。翌日、興梠盛男さんは自分のテントの中でヒグマに襲われました。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件「悲惨な遺体」
滝さんと仁井谷さんが保護された後、警察署は日高山脈の一部に立ち入り禁止をし、100人程度の救助隊が結成され、3人の捜索に向かいました。川原さんと竹末さんの遺体は29日に発見され、小仏さんの遺体は30日に発見されました。
裸でベルトのみの遺体が発見される
すべての遺体は悲惨な姿をしており、救助隊は目をそらすことができるほどでした。まず、すべての衣服が剥ぎ取られていたことがわかりました。ウェストベルトのみがそのまま残されていました。裸の状態で、ベルトだけが腰に巻かれている姿で見つかりました。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件の全容が明らかに
福岡大学ワンダーフォーゲル部のメンバー3人が襲われたヒグマ事件で、遺体の状態が明らかになった。遺体の上半分(約2/3)はなくなり、鼻や耳などの突起物は引き裂かれ、自分の顔の輪郭が分からないほどだった。
内臓を引きぬかれ、性器も破れる
遺体からは内臓が引きぬかれ、性器も引き裂かれている様子が確認され、救助チームすら目を逸らしたくなる光景だった。後日の検視結果によると、死因は「頚椎骨折と頸動脈骨折による失血死」とされている。おそらく逃げようとして後ろから襲われ、うつぶせに倒れた際に追いかけられたと考えられている。
福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマは射殺
福岡大学ワンダーフォーゲル部の3人を捜索するため結成された救助チームは、帯広警察署や十勝山岳連盟、猟友会などから編成され、約10人のハンターも参加してヒグマを捜索し射殺した。
ハンターにより29日に射殺されたヒグマ
福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマをハンターが29日に発見し射殺した。見つかった時、ヒグマは茂みの中にいた。そして茂みから出てきたヒグマは一切警戒の態勢を見せず、攻撃の兆候もなくハンターの前に現れたため、そのまま射殺された。
襲撃したヒグマは3歳のメス
射殺されたヒグマは比較的小さい個体で、約3歳のメスだと判明した。この年齢のヒグマは人間で言うと20代であり、最も恐れを知らず活発な存在とされている。もし年齢が高いヒグマだった場合、極度の飢餓状態でない限り、ここまでのリスクを冒すことはなかったと言えるため、その意味では不運だったとも言える。
福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマは剥製になる
福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマについては、ハンターたちがこれを慣例に従い食肉化した。その後、ヒグマはオークの剥製にされ、現在は中札内村のさつない川公園や日高山系センターに展示されている。施設内ではワンダーフォーゲル部の遭難報告書や遺品の展示も行われている。
福岡大学ワンダーフォーゲル部が襲撃を受けた興梠盛男の「遺書」が見つかる
福岡大学ワンダーフォーゲル部のメンバーからはぐれてしまったモリオ・コーンチさんに焦点を当ててみたい。先述の通り、他のメンバーから離れた後、コーンチさんは一人でヒグマに襲われた。ここでは、その当時のコーンチさんの心情を綴った「メモ」をご紹介する。
興梠盛男のメモがヒグマ事件後に発見される
30日に捜索チームがコーンチさんの変わり果てた遺体を発見した際、遺体のそばにはメモが残されていた。そのメモには4日目から翌日ヒグマに襲われるまでのコーンチさんの心境が綴られており、そのメモからコーンチさんの足跡をたどることができる。
興梠盛男の足跡
コーンチさんはカワハラさんが襲われた後、ガイドの間に位置して身を隠す。テントの下から鳥取大学が残した焚き火が見えたため、テントから降りた際に一度ヒグマに遭遇する。初見で逃げ出し、鳥取大学のテントに駆け込んだ後、身を隠す。翌日の午前4時頃に目を覚ますものの、恐怖のためテントから出ることができなかった。
興梠盛男のメモの内容
メモはカワハラさんの悲鳴を聞いた瞬間から始まり、テントに身を隠して寝袋の中に潜り込んだが、風や草の音が心配で眠れなかったこと、翌朝におにぎりを作り、7時頃に下山を決意したが、ヒグマを見かけたため諦めたことが書かれている。そして「不安で怖くてガスがまた濃くなってきている」と、ここでメモは終わっている。
福岡大学ワンダーフォーゲル部の決定的なミス
なぜこんな悲劇になってしまったのか。福岡大学ワンダーフォーゲル部の全員がヒグマについての知識を持っていたなら、全員が生き残ることも可能だったはずだ。しかし、福岡大学ワンダーフォーゲル部のメンバーは全員がヒグマについての知識を持っておらず、それが彼らが対処する際のミスに繋がった結果となった。ここでは、決定的なミスを順に説明しよう。
決定的なミス① ヒグマからリュックを取り戻してしまったこと
最初のミスは、ヒグマに捕まったリュックを取り戻してしまったことだ。ヒグマは非常に強い独占欲を持っているため、リュックを釣っていたとき、ヒグマはそのリュックを所有することになる。それを取り戻すことで、財産を奪われたと認識され、敵として認識される。この時点で荷物は諦めるべきだった。
決定的なミス② ヒグマに遭遇した後、すぐに山を下りなかったこと
次のミスは、すぐに山を下りると決断しなかったことだ。ヒグマにすでに敵として認識された状態でとどまることは、非常に危険な選択だった。本来なら初めの遭遇時点で荷物を諦めて山を下りるべきだった。しかし、ヒグマの脅威を認識しておらず、軽く見ていた5人はそこにとどまるという決断をした。
決定的なミス③ 固まって行動せずバラバラに動いた
最後のミスとして、彼らはバラバラに逃げ出したことだ。ヒグマは複数の人間が集まっている状態ではあまり襲撃してこない。ヒグマと向き合っている時でさえ、バラバラに逃げ出すべきだった。しかし、5人はそのような知識を持っておらず、恐怖のあまり一瞬で散り散りになってしまった。
福岡大学ワンダーフォーゲル部のその後
現在の「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」は、歴史的な惨事となっている。この事件の後、北海道でのヒグマの認識など、福岡大学ワンダーフォーゲル部のその後などを紹介していく。
ヒグマ目撃エリアは立ち入り禁止
まず、北海道全域でヒグマ目撃が報告された場所は現在立ち入り禁止となっている。この「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」を受けて、それまで知られていたヒグマの習性など一般的な知識に誤りがあったことが明らかになり、ヒグマの目撃地には立ち入らないよう警告が発せられた。
同好会から部へ
福岡大学ワンダーフォーゲル部は事件の2年後に福岡大学ワンダーフォーゲル部2代目として昇格した。そして現在もワンダーフォーゲル部は存在し、ブログやTwitterなどで活動状況を確認することができる。
ヒグマは人を食べるのか
ヒグマは「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」をはじめとした破壊的な事件を引き起こし、他の事件でも被害者を出しているが、ヒグマが本当に人を襲うのはなぜなのか。それは人を食べるからなのかを考えるため、ここでヒグマの生態系について説明しよう。
ヒグマは人を食べるのか?
ヒグマと言えば、その凶暴なイメージがありますが、実際に人間を襲うことはあまりありません。しかし、稀に人間を襲うケースも報告されています。ヒグマに襲われた場合、逃げることができない場合は、周囲に注意を呼びかけるなど、対処法を知っておくことが重要です。
ヒグマ獣害事件とは?
ヒグマ獣害事件には、人間がヒグマに襲われたり、被害を受けたりする事件が含まれます。ヒグマは野生動物であり、その行動は予測できないこともあります。そのため、山岳地帯などでのハイキングやキャンプなどで遭遇しないよう、予防策を講じることが重要です。
ヒグマは人を襲う理由は危険を感じるから
基本的にヒグマは臆病で警戒心が強く、人を恐れるため、避けることによって人を避け、活動する。そんなヒグマが人を襲う際の目的は捕食ではなく、防御である。今回のように魚釣りをしていた背負子が奪われたため、自分の食料が奪われてしまうと判断したためである。
対処に間違いがない場合は、ほぼ襲われることはない。親から離れてしまった子グマが保護され、人間によって英雄とされるヒグマも実際に存在する。興味がある方は調べてみてください。
福岡大学ワンダーフォーゲル部は食べられていない?
ヒグマは敵と認識した人を襲うが、基本的には人肉を食べることはない。実際、今回射殺されたヒグマの遺体を調べたところ、福岡大学ワンダーフォーゲル部の3人が食べられた痕跡は見つかっていない。だからこそ、荷物が盗まれたことに危機感を覚え、敵と認識してただそれを排除しようとしたのだ。
人肉を覚えたヒグマは食べ物として人を襲う
しかし!何らかのきっかけで人肉を食べ、その味を覚えたヒグマは、例外として容赦なく人を襲うようになる。その例として、「美幌事件」と呼ばれる事件を参考に挙げる。この事件では、ヒグマが女性を獲物とし、その味を覚えた後、ヒグマが家屋を襲い、生きたまま女性を襲食する事件が発生した。
ヒグマの力を検証せよ!
今回の「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」では、若い男子学生たちが助けを得ることなく襲われたことから、ヒグマの相当な力が伺える。ここでは、その具体的な肉体能力を紹介しよう。
ヒグマは時速50km以上で走る!
まず、その足の速さに注目してみよう。ヒグマが走る速さはなんと時速50kmであり、最高速度は60kmにもなる。これは今や車と同じ速度で走ることが可能だということがわかる。だからどれだけ必死に逃げて走っても、あっという間に追いつかれてしまう。
パンチ力は2トン以上!
次に、ヒグマのパンチの強さについて話そう。そのパンチの威力は2トン以上である!2tと呼ばれてもなかなか実感がわかないかもしれないが、そのパンチによって人は瞬時に首を失い死亡してしまう。または体内の骨が数メートルも吹っ飛び、折れてしまうため、一度命が止まれば、二度と回復することは不可能だ。
泳ぎや木登りが得意
さらに、ヒグマが持つ肉体能力として、泳ぎや木登りが得意であることを挙げておこう。だから逃げる際に、水辺に逃げる方法や木に登って逃げ切る方法は全く無意味である。この一匹もすぐに追いつかれて襲われた。
ここが怖い!ヒグマの性質
ここまで、ヒグマの高い肉体能力についてご理解いただけたかと思う。しかし、ヒグマの恐ろしさはそれだけではない。その性質をしっかりと理解していなければ、実際に遭遇した場合に「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」のような対処ミスを犯してしまう可能性もある。
ヒグマは火を恐れない!
ヒグマはクマの中でも珍しく、火を恐れることはない。だからクマを駆除するために焚火をする方法は、ヒグマにとっては完全に無意味である。過去の実験でも、火を恐れるどころか、ヒグマは火のそばに近づいていくように行動することもあるため、火を点けても逆効果になり、ヒグマが近づいてくる可能性もある。
ヒグマはストーカーより執着心が強い
ヒグマは非常に強い執着心を持ち、一度ターゲットを定めるとほとんど狂気を失うことなく、最後まで追い続けることができる。実際、「福岡ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」でも終わりなき追跡を受けている。過去の別のグループのヒグマ事件でも、連続で13時間も追い続けられた記録がある。
悪天候はヒグマには関係ない!
ヒグマは天候に左右されないため、悪天候でも変わらず行動することができる。例えば、「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」では濃霧の中でも追跡が行われ、その「美幌事件」でも雪の中で襲撃されている。基本的にヒグマは冬眠するが、冬眠しないことの方が稀なヒグマも存在するため、冬場でも注意が必要である。
ヒグマの生活 [春夏秋冬]
では、ヒグマは通常どのような場所で活動しているのか。ヒグマは雑食性であり、食べるものが季節ごとに変わるため、それに伴って生息地や活動範囲も変化する。そこで、山に入るよりも先にそこを知らなかった私が、ヒグマの生活をまとめてみたので、ご紹介しよう。
ヒグマの生活 [春] 3月-5月
春は冬の間を越してきた活動シーズンの始まりである。冬場は絶食していたため、軟らかい草(フキノトウ、セリなど)やドングリを食べるために探し求める。この時期は主に草を食べるため、山菜採りに出かけた人と同じ場所を目指すことになる。そのため、山菜採りをしている最中にヒグマと遭遇する事故が絶えない。
ヒグマの生活 [夏] 6月-8月
夏は繁殖期である。オスはメスを探し回り、子供たちは親から離れて活動範囲を広げるため、ヒグマが広い範囲に生息する時期だ。基本的にはアリやフキノトウなどの草を食べる。まだナッツなどが育っていない時期なので、ヒグマの食べるものは少なく、農作物を荒らすヒグマも現れる。
ヒグマの生活 [秋] 9月-11月
秋はもう一つの活動シーズンである。冬の間に備えて、脂肪や栄養を蓄えるためにたくさんの食べ物を食べる。主にドングリのようなナッツ、ヤマブドウのような果物、サケやマスのような魚を食べる。この時期はワインやキノコ狩りに出かけた人との遭遇も多い。
冬のヒグマの生活:冬眠と冬季活動
ヒグマは冬になると食料が不足し、冬眠(ひふつ)します。冬眠は別名で休眠ともいい、穴などに閉じ込められて、便も出さずに空腹に耐える時間を過ごします。メスは穴で子グマを出産し、子グマと一緒に冬を越します。
冬眠しないヒグマたち
基本的に、ほとんどのヒグマは冬眠のために穴に避難しますが、稀に穴を準備することができないなどの理由で冬でも活動するヒグマがいます。これらのヒグマは、周囲に食べ物がないため、飢餓状態で凶暴性が増し、非常に危険です!「三家別事件」を引き起こしたヒグマも「穴を持っていませんでした」。
ヒグマとの接触を避ける方法:第一の対策
まず、ヒグマとの接触を避ける方法をいくつか紹介しましょう。これらを守ることで、生存率はかなり向上します。まず最初の対策として、ヒグマにできるだけ出会わないようにしましょう。当たり前のことかもしれませんが、ヒグマの性格をしっかりと理解することで、接触率を減らすことができます。
ヒグマに自分の存在を知らせる
先ほども述べた通り、基本的にヒグマは臆病です。だから人がいる場所には近づきません。だからこそ、ヒグマに自分がこの場所にいることを知らせることが重要です。口笛を吹いたり、手を叩いたりするなど、定期的に音を立てることが大切です。話すことも効果的ですので、他の人とすれ違う時に挨拶をすることもヒグマ対策として重要です。
ベルやラジオはあまり効果的ではない!?
ヒグマ忌避用のベルというものがありますが、近年ではこのベルの音に慣れたヒグマも出てきており、ベルを付けていてもヒグマに襲われる事故も発生しています。ラジオは音が多く出るため、周囲の音と混同されることがあり、音として判断されない場合もあります。また、私たちには周囲の音が聞こえにくく、ヒグマの接近に気付かないリスクもあります。
ヒグマの生息地を避ける
ヒグマの生息地に近づかないようにしましょう。春から冬までのヒグマの行動や食べ物については先に説明しましたので、それを参考にして遠ざかるようにしましょう。ヒグマの行動範囲はかなり広いため、特に夏は食べ物が手に入りやすい場所を避け、自分の周りに注意を払いながら行動しましょう。
死体を見つけたらすぐに立ち去る
草や木の実、魚に加えて、ヒグマは死体も食べます。鹿などの大きな動物の場合、何度かに分けて食べられるため、ヒグマはそこにとどまります。死体を見つけた場合、近くにヒグマがいる可能性が高いので、ほぼ食べつくされている場合はすでにヒグマのものとなっている可能性があります。ですので、死体を見つけても近づかず、すぐにその場を立ち去るようにしましょう。
ゴミや食べ物を放置しない
ヒグマは人間の食べ物も喜んで食べます。放置された食べ物を食べたり、その味を覚えて再度食べ物を求めて人のいる場所に入ることもよくあります。その結果、ヒグマは人に対する警戒心が鈍くなり、人を襲うことを恐れないヒグマが出現する事件が起こります。絶対にゴミや食べ物を放置しないようにしてください。
テントで食事をしない
ヒグマは食べ物のにおいにも反応します。食事を済ませた後、ヒグマが一食べ物のにおいを嗅ぎつけ、深夜になってテントまでやってくる事故も発生しています。ですので、テントの中で食事をしてはいけません。テントから100メートル以上離れた場所で食事をし、食べかすやゴミが残らないようにきちんと片付け、すばやくテントに移動しましょう。
ヒグマとの接触した場合の対処法:第二の対策
ヒグマとの接触を避ける方法を紹介しましたが、どれだけ接触を避けるための対策をしても、残念ながら突然ヒグマと遭遇するケースがかなり多いです。次の対処法として、ヒグマに出会った場合に取るべき行動を紹介します。
まずは落ち着いて、大声を出さないこと
初期の対処法として、まずは落ち着くことが大切です。決して大声を出さないでください。自分が何かに遭遇した際には自然と驚いてしまいますが、ヒグマも同じように驚きます。その際に大声を出すと、ヒグマは不快感を覚え、敵と認識されます。距離が近い場合には、ヒグマに向かって話しかけることも効果的で、振り向かずに自分が人間であることを教えることもできます。
決して逃げない
ヒグマは本能的に、特に背中を向けて自分よりも速く動くものを獲物と見なし、追いかける癖があります。背中を向けるのも危険です!ヒグマに向かって顔を向けたまま、ヒグマと話しながら徐々に後ずさりし、少しずつ歩みを進めるようにしましょう。ヒグマを刺激しないようにするためにも、ゆっくりと両手を上げ、自分が敵意を持っていないことを教えましょう。
死んだフリは逆効果
「クマに出会ったら死んだフリをしよう」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。しかし、ヒグマの前で死んだフリをすることはまったく逆効果です!その理由は、ヒグマは死んだ動物を食べる癖があるからです。実際にマネキンをヒグマの前に置いて死んだフリをさせた実験の記録もありますが、逆にヒグマの興味を引き、近づき、食べ物と判断され襲われる結果となりました。
以上が福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマ事件に関する情報です。ヒグマとの遭遇を防ぐための対策や、ヒグマとの接触した場合の対処法について紹介しました。また、ヒグマによる獣害事件は「三家別事件」だけでなく、他にも起きていますので、注意が必要です。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件とは。わかりやすくまとめ!
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件は、2013年7月に「ミラクル体験信じられないボビー」で特集され、タイトルは「未知の海と山の恐怖スペシャル」となっている。この事件では、全員リアルネームで放送され、再現ドラマまでもが作られた。
福岡大学ワンダーフォーゲル部を襲ったヒグマ事件の概要
福岡大学ワンダーフォーゲル部は、ヒグマによる獣害事件に襲われただけでなく、他のクマによる事件も発生しています。私たちは、1915年に起きた「三家別事件」や、2011年にペトロパブロフスクで起きた「ペトロパブロフスクの虐殺」と呼ばれる事件、そして2009年の乗鞍岳バスターミナルでのクマ襲撃など、歴史的な獣害事件について紹介します。
わけではありません。完全に目を覚まし状態で冬を過ごします。冬までにため込んだ脂肪を少しずつ消費しながら、冬を過ごします。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件、背筋凍る恐怖体験
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件とは、福岡大学の学生がヒグマに襲われた事件です。この事件は、ヒグマについての知識がなかったことが原因で起こりました。小さくても決して侮ってはいけません!北海道の山へ向かう際には、この記事を思い出し、準備をしておくことを忘れないでください。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件の結末と現在
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件の結末は、チームのメンバーが命を落とした悲劇的な事件でした。この事件を受けて、福岡大学ではセキュリティの強化や遭遇時の対処方法の啓発などが行われました。現在では、ヒグマとの接触を避けるための対策がより徹底されており、安全対策が強化されています。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件概要
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件は、福岡大学の学生がヒグマに襲われた事件です。この事件は、ヒグマに関する知識の不足が原因とされています。ヒグマは凶暴なイメージがありますが、実際には人を襲うことはあまりありません。しかしながら、ヒグマに遭遇した場合の対処方法は、事前に知っておく必要があります。
ヒグマ獣害事件のリスクと対策
ヒグマ獣害事件には、人がヒグマに襲われる事件やヒグマによる被害を受ける事件が含まれます。ヒグマは野生動物であり、その行動は予測できません。ハイキングやキャンプなどで山岳地帯を訪れる際には、ヒグマとの遭遇を回避するため、予防策を講じることが重要です。例えば、食べ物をしっかり閉めたり、においのするものを遠ざけたりすることが挙げられます。
福岡大学ワンダーフォーゲル部は同じ事件を繰り返してはいけない
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件の結末は、チームのメンバーが命を落とすという悲劇でした。この事件は、福岡大学や他の大学でセキュリティの強化や遭遇時の対処方法の啓発などが行われました。福岡大学ワンダーフォーゲル部は現在も活動しており、安全対策が強化されています。福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件は、我々にヒグマとの遭遇時の注意や対策の重要性を再認識させる事件となりました。